AKB48・山根涼羽が挑んだ“学び直し” 19歳で高校再入学、アイドルとの両立に悩んだ1年半

“秘密”で高校生活を送っていたことを明かしたAKB48・山根涼羽【写真:ENCOUNT編集部】
“秘密”で高校生活を送っていたことを明かしたAKB48・山根涼羽【写真:ENCOUNT編集部】

アイドル活動をしながら学校行事にも積極参加で表彰も「異例の生徒でした(笑)」

 通い始めて2か月ほどは友達もできずに不安な日々だったが、徐々になじむと“芸能界”ではない自分の居場所を見つけることができた。同級生には、AKB48で活動していることを卒業するまで明かすつもりはなかったとのことだが、ある日アイドル好きの友人に気付かれてしまった。当時を振り返り、「バレちゃいました」と笑う。

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 放課後には、プリクラを撮ったり、散歩したりと「同じ目線」で楽しむことのできる同級生の存在は、AKB48に「全てを捧げてきた」という山根にとっては新鮮だった。

 文化祭や校外学習などの行事にも積極的に参加。その姿勢が評価され、学校からは「特別賞」の表彰を受けた。「芸能活動をしながら、行事にものすごく参加した異例の生徒でした」と笑顔を見せる。

 高校に再入学したことを知っていたメンバーは一握りだった。ファンにも公表することなく、1年半通い続けたことには理由があった。

「学校が特定されてしまったりして、友達に迷惑がかかるのを避けたかったのが1番です。後は、やり遂げてから言えたらなって思いました。地道に1年半通い続けてから言ったほうが面白いかなと思ったので、そういう面で隠していました。忙しそうにしているのを見て、『何してるの? 普段?』みたいに聞かれることも多かったので、そこで言えなかったことはつらかったです(笑)」

 SNSで高校卒業を発表すると大きな反響があった。メンバーからも「高校行ってたんや! すごっ!」と声を掛けられ、ファンからも驚きと祝福の声が多数寄せられた。

「この1年半、本来は高校生ではない年齢で通ったということが自分の中ではすごく大きいことでした。今後は、“高卒資格”を取り損ねた、取りたかったと悩んでいる方に少しでも勇気を与えられるような、自分が持っている数少ない知識ですが、そういったことを伝えていけたらと思います」

 無事に高校を卒業し、これからはAKB48の活動に全力投球。やると決めたら真っすぐに突き進む山根涼羽の今後の活躍に期待したい。

□山根涼羽(やまね・すずは)2000年8月11日、兵庫県出身。ニックネームは「ずんちゃん」。16年に「AKB48第16期生オーディション」に合格。21歳の高校文化祭ではフリフリの猫耳を着用。同級生の“着せ替え人形”となっていた(本人談)。

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