【妻、小学生になる。】圭介、麻衣、そして貴恵の運命は…“こだわり”演出に視聴者涙

TBS系ドラマ「妻、小学生になる。」(毎週金曜、午後10時)の最終回が25日に放送された。堤真一主演の同作は、芳文社「週刊漫画TIMES」に連載中の村田椰融(むらた・やゆう)による同名漫画で、10年前に愛する妻を失い生きる意味を失った夫とその娘が、思わぬ形で妻(母)と奇跡の再会をする物語。

蒔田彩珠、堤真一、石田ゆり子(左から)【写真:ENCOUNT編集部】
蒔田彩珠、堤真一、石田ゆり子(左から)【写真:ENCOUNT編集部】

最終回が25日放送 悲壮感なく大団円

 TBS系ドラマ「妻、小学生になる。」(毎週金曜、午後10時)の最終回が25日に放送された。堤真一主演の同作は、芳文社「週刊漫画TIMES」に連載中の村田椰融(むらた・やゆう)による同名漫画で、10年前に愛する妻を失い生きる意味を失った夫とその娘が、思わぬ形で妻(母)と奇跡の再会をする物語。

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(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 妻・貴恵(石田ゆり子)が「生まれ変わった」と万理華(毎田暖乃)の体を借りて戻ってきた奇跡を経た圭介(堤)と麻衣(蒔田彩珠)が、これからは貴恵がくれたものを見て、前を向いて歩いていこうと決める。

 一方、成仏することを決めた貴恵だったが、一向にお迎えがこない。千嘉(吉田羊)とともに新たな生活を送り始めた万理華は貴恵のもとに向かい、「本当にさよならしてもいいの?」と問いかける。「もう一度でいいから家族に会いたい」と言う貴恵に万理華が触れると、2人の体が光り出し……。

 貴恵が万理華の体を借り、10年目の結婚記念日に新島家に再び帰ってきた。「最後に1日だけ」と言う貴恵に、麻衣は「いつもしてもらってばっかりだったからママのしたいことをしよう」と提案する。

 麻衣は貴恵に背中を押され、蓮司(杉野遥亮)の元へ。心配して訪ねてきた蓮司に冷たく当たってしまったことを謝罪し、「いつか話すからもう少し待ってほしい」と告げる。そこに圭介、貴恵も合流して4人は食事を取ることに。すると、貴恵は蓮司に「私が母親役をやるから、“実家にごあいさつごっこ”したい」と言い出す。すると、かしこまった蓮司は「“ごっこ”じゃなく、必ず麻衣さんを幸せにします。だから麻衣さんと結婚させてください」と真剣にプロポーズする。

 圭介は貴恵の夢をかなえるため、守屋(森田望智)に協力をあおぎ、家をレストランのように飾り付ける。驚く貴恵だったが、気合を入れて腕を振るい、訪れた人たちをもてなす。圭介と麻衣の充足した表情や、周囲の人との関わり合いを見た貴恵は「今日のあなたたちを見ていたらもう大丈夫と思った」とほほ笑み、「もうなんの悔いも……」と言いかけたところで「あ、あった」と思い出す。

 貴恵の心残りは10年前に家族で手入れをしていた農園が荒れたままになっていることだった。「後回しはダメ。いつかじゃなくて今やろう」と深夜にもかかわらず農園に直行し、思い出のハバネロを植え直す。朝日が昇る中、麻衣は「ママ大好き。帰ってきてくれてありがとう」と貴恵の手を握って別れを惜しむ。圭介も「ありがとう、帰ってきてくれて。ありがとう、僕の妻でいてくれて」と感謝。貴恵は「おやすみ」と告げて目を閉じると、次に目覚めたときには万理華に戻っていた。

 再び貴恵との別れを迎えた新島家だが、以前のような悲壮感はなく、それぞれが新しい生活を営んでいく。大団円で終わった「妻、小学生になる」。第1話から、CM前の提供バックには「貴恵がいる日常」がホームビデオで撮影されたような映像が使われており、視聴者の涙を誘ってきた。最終回では、蓮司のプロポーズ後の提供バックで麻衣がウエディングドレスを着て登場。さらに、黒留袖を着た貴恵、モーニングに身を包んだ圭介も映し出され、麻衣の結婚式に臨む様子が描かれた。

 突然のサプライズ演出に「再び提供バックが泣かせにくる…」「提供バック…っ!!!尊死」「え、ドレス、?」「ウェディングドレス最高か」「麻衣のウェディングドレス姿は泣くだろ」「好き!続きもやれ!」と視聴者は驚きながらも祝福していた。

 今回の提供バックで使われた映像の長尺版は、番組公式インスタグラムにも掲載。ウェディングドレス姿の麻衣を前に、圭介が「泣けるんだよ」と言いながら涙を流すほほえましい映像に、ファンから続々とコメントが寄せられている。

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