那須川天心、秋山成勲は「ヌルヌルのイメージしかない。でも…」 “因縁の一戦”分析
アジア最大の総合格闘技「ONEチャンピオンシップ」の10周年興行「ONE・X」(26日・シンガポールスタジアム)で元ONEライト級王者・青木真也と元UFCファイター秋山成勲が対戦する。因縁の一戦には同業者からも熱い視線が注がれている。“キックの神童”那須川天心はどう予想するのか。青木有利と見られているが、「楽な試合じゃない」と分析している。
秋山は「試合前のチェックから楽しみ。悪口とかじゃないですよ」
アジア最大の総合格闘技「ONEチャンピオンシップ」の10周年興行「ONE・X」(26日・シンガポールスタジアム)で元ONEライト級王者・青木真也と元UFCファイター秋山成勲が対戦する。因縁の一戦には同業者からも熱い視線が注がれている。“キックの神童”那須川天心はどう予想するのか。青木有利と見られているが、「楽な試合じゃない」と分析している。
23歳の那須川天心。「昔の歴史は知らない」と前置きしつつも、「お互いの存在を証明するためにはやるしかないのでは」と見ている。
2人の印象について、まず青木は「青木真也として確立している。1つのジャンルというか、ベンチャー企業」と表現。一方の秋山は「正直ひどい話、ヌルヌルのイメージしかないんですよ。でもそれが今でもあるというのは、僕はすごくいいことだと思う。それだけ騒がせた。でも今もこうやって活躍しているわけじゃないですか。だからやっぱり、どんな試合をするのかなって、試合前のチェックから楽しみ。悪口とかじゃないですよ」と説明する。
因縁が結実する格好となるが、「全部青木さんが作ってるというか、見たくなるようなものを、青木さんは作るのがうまいんだなって改めて思った」と称賛。そして「青木さんの気持ちはすごくわかる。UFCとか海外の格闘技だったら、ただ闘って勝てばいいんですけど、日本ってやっぱ核となる人がこの場でこういう試合をやらなきゃいけない。って提示されて、それをなくしてしまうと……。怪我は仕方ないんですけど、でも俺は青木さんの気持ちはすごいわかる」と青木の気持ちを慮った。
一方で、「ファン目線だったらやらない方がいい。絶対やるべきじゃない」と断言。なぜか。「一生残るじゃないですか。格闘技って全員ハッピーエンドで終われない。他のスポーツって、応援しているチームが勝ったり負けたりがある。格闘技は白黒はっきりついている。(負けた方は)死んだみたいなところあるじゃないですか。(ファンは)それを受け入れるのが辛いんじゃないか」と想像を膨らませる。
勝敗はどう予想するのか。「これは結構難しいと思う。どちらかというと青木真也の試合だと思うんですけど、青木さんにとって楽な試合じゃない。めちゃくちゃ差があるかといえば、ない」と力は接近していると分析。
それでも「コンスタントに青木さんが試合しているので、秋山さんってだいぶ試合間があくので。そういう場数で青木さんが勝つんじゃないか。“っていうのは思いますけど”」と声をしゃがれさせ、青木のモノマネで締めくくった。