「Hulu U35」グランプリは老山綾乃監督 髪の毛バッサリで撮影に臨む「幸せだなと」
「Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ(通称:HU 35)」グランプリ授賞式が21日に都内で行われ、全849企画の中からグランプリには老山綾乃監督の「まんたろうのラジオ体操」が選ばれた。また、2回目の開催も発表された。
老山綾乃監督「ほかの4人も苦しんでいる中でグランプリをもらえてうれしい」
「Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ(通称:HU 35)」グランプリ授賞式が21日に都内で行われ、全849企画の中からグランプリには老山綾乃監督の「まんたろうのラジオ体操」が選ばれた。また、2回目の開催も発表された。
老山監督は日本テレビ系列「NTV真相報道バンキシャ!」のADとして活躍中。ファイナリスト選考会ではロングだった髪をばっさり切り、気持ちを切り替えて本番撮影に挑んだ。舞台に上がった老山監督は「どうしようというのが1番今、大きく思っています。今回、撮らせていただけるだけで幸せだなと思っていました。自分だけではなく、ほかの4人も苦しんでいるというのを聞いていたので、そんな中でグランプリをもらえてうれしいです」と喜びの声をあげ、「裏切らないようにこれからも勉強して、グランプリとして恥じないように頑張っていきたいと思います」と未来を見据えた。
同賞は、動画配信サービス「Hulu」主催の新世代映像クリエイター発掘&育成プロジェクトの一環。参加資格は35歳以下で、グランプリ受賞者には賞金とHuluオリジナル新作の監督権が約束される。当日は5人のファイナリストが登壇。複数回の選考を経て選出されたファイナリストたちは、制作費1000万円とプロの映画制作チームのサポートを受け、自ら企画し脚本を手がけた作品の監督に挑戦した。
グランプリに選ばれた同作は、日々生きづらさを感じている女性が老人との出会いをきっかけに再起動をさせる物語。認知症の老人・万太郎(長塚京三)と報道番組のADを休業したさくら(片山友希)がラジオ体操を通じて交流が始まる。
審査委員長の沖田修一監督は「同作に関して言えば、物語よりその気持ちがちゃんと強く描かれた作品になっていて、見ていてすがすがしい気持ちになりました。特に本当にやりたいことをやれるこの企画で、自分を投影した主人公で思いっきりやったというのはとても気持ちよかった。この作品は特にそれが顕著に出てたんじゃないかなと思いました」と講評を述べていた。