乃木坂46・岩本蓮加、宝田明さんは初めて会った瞬間から「温かい方なんだなと」 明かした共演秘話

「乃木坂46」岩本蓮加は名優・宝田明さんとのダブル主演を果たした【写真:(C)2021『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会】
「乃木坂46」岩本蓮加は名優・宝田明さんとのダブル主演を果たした【写真:(C)2021『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会】

「感情をあそこまで表に出すということは今までありませんでした」

 劇中ではシリアスな場面もある。南雲が生徒たちのいじめに遭い、咲が泣き叫ぶシーンだ。

「難しい演技でした。感情をあそこまで表に出すということは今までありませんでした。きっと大事な人がいじめられていたら、心の中でああいう風に叫びたくなるだろうなと思い、演じました。気持ちがすごく入りました。何回も何回も撮影しました。最終的に見る人に伝わる演技ができたのかなと思っています」と話す。

 普段の咲は明るくてキュートな女の子。「同級生と話すシーン、楽しい雰囲気のシーンは、『天真らんまんな感じで』と監督さんからも言われていたので、ここは普段の私でいいのかなと思っていました。咲だけど、あまり咲ということを考えずに演じていました」。“素”の岩本を見れるシーンもあるという。

 本作の話題の1つが、宝田さんとの共演だ。初めて会った時の印象は「その瞬間から、温かい方なんだなとすぐに分かるぐらいでした」と振り返る。撮影現場でアドバイスをもらったといい、「宝田さんは話し方も気さくでいらっしゃって、『自由にやっていいよ』と声をかけてくださりました。それに、『いい名前だね』と言ってくださって。ささいな言葉で緊張がほぐれると言いますか、場の空気を明るくしていただいて、すてきだなと思いました」とのエピソードを明かした。

 さらに、敬三の妻役は吉行和子が演じている。短い撮影時間ではあったが、「ずっと感激していました」。クライマックスの重要なシーンでの共演。「特に伝わってほしいシーンです。どんなに短いせりふでも長いせりふでも、感情の乗せ方次第でこう伝わるのかと思いました。私も演じる側ですが、近くにいて感動するぐらいです。吉行さんの、役に入り込む姿を見て、学ぶことができました」。名優と大女優との共演は、大きな成長につながった。

※インタビューは宝田明さんの生前の3月10日に行われた。

□岩本蓮加(いわもと・れんか)2004年2月2日、東京都生まれ。2016年にアイドルグループ「乃木坂46」に3期生として加入。18年、シングル「ジコチューで行こう!」で初めて選抜メンバー入り。身長159センチ。趣味はカメラの撮り歩き。

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