アイドル人生を変えたSTU48との出会い 岡田奈々が「1から作り上げた」兼任5年間で感じた可能性
瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」を結成当時からけん引してきた初代キャプテンの岡田奈々が3月18日、兼任解除コンサート「STU48岡⽥奈々ラストコンサート~Sailing day from NANA~」を神戸国際会館こくさいホールで⾏った。
STU48でのラストステージのテーマは「メンバーとの思い出作り」
瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」を結成当時からけん引してきた初代キャプテンの岡田奈々が3月18日、兼任解除コンサート「STU48岡⽥奈々ラストコンサート~Sailing day from NANA~」を神戸国際会館こくさいホールで⾏った。(取材・文=小田智史)
AKB48の14期生で、2017年3月31日に誕生したSTU48の1期生オーディションに審査員として参加し、以降は初代キャプテンを3年間務めた岡田。STU48を兼任することが決まったとき、「AKB48を辞めるか辞めないかの瀬戸際にいて、悩んでいた」という。そんな岡田のアイドル人生を変えたのが、STU48というグループ、そして希望に満ちたメンバーたちとの出会いだった。
「兼任していいのかという思いもありましたが、新たなときめきやきらめきを感じて、ここまでアイドル人生を歩んで来られたので感謝しています。大事なものができると人は強くなる。STU48への愛おしさが増しました」
岡田がSTU48でのラストコンサートに掲げたテーマは、「メンバーとの思い出作り」。「暗闇」「ペダルと車輪と来た道と」「夢力」などなじみの深い楽曲から、今までやったことのない難しい楽曲を取り入れ、「私の願望を詰め込んだ」と明かす。岡田自身がセンターを務め、“AKB48史上最高難度ダンス”と言われるAKB48の58枚目シングル「根も葉もRumor」を1期生・ドラフト3期生で披露したのはその象徴の1つで、ほかにも11曲に及んだユニットブロックでは卒業生の磯貝花音と薮下楓がサプライズで登場し、会場をどよめかせた。
岡田を慕ってきた1期生の18歳・甲斐心愛が手紙を読み上げるサプライズ演出では、「兼任やめないで!」と涙ながらに懇願されると、岡田は後ろ髪を引かれる思いで涙が止まらなく場面も。甲斐が「STU48には絶対、なあちゃん(岡田)がいなきゃダメでした。これからのSTU48は、なあちゃんが『私じゃなきゃダメだったんだ』と胸を張って⾔えるグループにしていきます。今までグループを背負ってきてくれてありがとう」と伝えたメッセージは、1期生・ドラフト3期生・2期生全員の思いと言っていいだろう。