“日本のビートルズ”は「早すぎた名バンド」 作曲家が挙げた3組の名前とその魅力
ビートルズが止まらない! 話題沸騰のドキュメンタリー映画「ザ・ビートルズ : Get Back」が昨年配信され、今年に入っても全国の映画館で限定上映された「ルーフトップ・コンサート」があまりの人気ぶりで急遽アンコール上映が決まった。半世紀以上も前に解散したバンドなのに今も新たなファンが増え続けているというのは驚きだ。ところでここ日本でもビートルズに近いバンドや、彼らの遺伝子を持ったバンドが半世紀にわたって数多く誕生している。そこで筆者の独断と偏見で「日本のビートルズ」を探してみようと思う。皆さんの頭の中にはどんなバンドが思い浮かぶだろうか。
独断と偏見で「日本のビートルズ」を考察
ビートルズが止まらない! 話題沸騰のドキュメンタリー映画「ザ・ビートルズ : Get Back」が昨年配信され、今年に入っても全国の映画館で限定上映された「ルーフトップ・コンサート」があまりの人気ぶりで急遽アンコール上映が決まった。半世紀以上も前に解散したバンドなのに今も新たなファンが増え続けているというのは驚きだ。ところでここ日本でもビートルズに近いバンドや、彼らの遺伝子を持ったバンドが半世紀にわたって数多く誕生している。そこで筆者の独断と偏見で「日本のビートルズ」を探してみようと思う。皆さんの頭の中にはどんなバンドが思い浮かぶだろうか。(文=“you-me”成瀬英樹)
筆者が考えるビートルズの最大の特徴とは、バンド内に「ジョン・レノン&ポール・マッカートニー」という2人の20世紀を代表するシンガー・ソングライターがいたことだ。ヒット曲を作曲し、歌った曲数でも2人はしのぎを削った。解散後のソロにおけるそれぞれの名曲たちも、後世への影響力という点で互角だろう。ジョン・レノンの死による不在を差し引いても、である。
そしてビートルズはその主演映画に「4人はアイドル」と邦題がついたほどのスーパーアイドルでもあった。行く先々のライブ会場で、観衆は(主に10代の少女たちだ)ビートルズの魅力を前に叫ばずにはいられなかった。文字通り世界中が、彼らに恋をしたのだ。
その上に「レノン&マッカートニー」が作曲家として、ヒットメーカーであり続けたことも忘れてはいけない。1位になった曲だけを集めてベストアルバムが編めるくらいに、ビートルズは8年間の活動期間中にナンバーワンヒットを飛ばし続けたのだ。
さて、日本のビートルズを探すにあたっていくつかの条件を考えてみた。
1:バンド内に2人(以上)のシンガー・ソングライターがいること
2:アイドル的人気があったこと
3:大ヒット曲があり、後世への影響が大きいこと
これらの条件で考え、筆者はその遺伝子を受け継ぐ「日本のビートルズ」的存在を3バンドに絞ってみた。