元会社員がついに夢のガレージを完成 DIYで4年「長年の夢がやっとかなった」 家族も説得
夢のガレージを4年の歳月をかけて手作りで完成させた元会社員がいる。一般社団法人日本スーパーカー協会の代表理事を務める須山泰宏さんは、休日に自ら鉄骨を運んでDIYを進め、今年2月、長年の夢をかなえた。愛車のフェラーリ・ディーノ246GTなど、数々のコレクションが並ぶ壮観な光景に、「最高の場所ですね」と感無量の表情だ。建設までどんな道のりがあったのだろうか。
「ちょっと燃え尽き症候群になっている」
夢のガレージを4年の歳月をかけて手作りで完成させた元会社員がいる。一般社団法人日本スーパーカー協会の代表理事を務める須山泰宏さんは、休日に自ら鉄骨を運んでDIYを進め、今年2月、長年の夢をかなえた。愛車のフェラーリ・ディーノ246GTなど、数々のコレクションが並ぶ壮観な光景に、「最高の場所ですね」と感無量の表情だ。建設までどんな道のりがあったのだろうか。(取材・文=水沼一夫)
まるで高級外車店のショールームのようなガレージが、手作りというから驚きだ。2階のリビングから見下ろすと、奥からアストンマーティンDBSスーパーレッジェーラ、アストンマーティンV12ヴァンキッシュ、フェラーリ・ディーノ246GT、アストンマーティンシグネット、そして真下にあるのが、バーキンスーパーセブンZETEC。おしゃれな上質空間に色とりどりの車体が映える。
「すごいうれしいですね。もう長年の夢がかなったというか、ちょっと燃え尽き症候群になっているぐらい。ここ数年間はとにかく時間があったら全部大工ですから」。大仕事を終えた須山さんは少年のように声をはずませた。
1階は駐車場のほか、本棚や植物、トイレなどを設置。ミニチュアカーが並び、美術館のギャラリーのような一角もある。宙に浮かぶような片持ち階段を上がると、2階にはソファが並び、プロジェクターを使えば映像も鑑賞できるスペースを作った。廊下があり、上から愛車たちを眺めながら、友人たちと談笑もできる。コンクリートの打ちっぱなしで作られた無機質なガレージとは全く異なる印象を受ける。
構想を練り始めたのは2015年だった。もともとは父が農作業で使用していた車庫兼作業場だった。それを取り壊して、一から再建築した。
ガレージのコンセプトは、「基本的にはシンプル。車が主役だから」。加えて、温もりのある内装を目指した。「デザインって大きく分けると、温かい系かクール系かだと思うんですよね。私は木が好きだから温かい系が好きなんです。シンプルだけど温かい、木目で居心地がいいとか、そういうのをイメージしました」。親族の設計士と相談しながら、コンセプト&設計は考えに考え、こだわりを随所に詰め込んだ。