小林聡美主演、平山秀幸監督の映画「ツユクサ」（4月29日公開）の大ヒット祈願イベントが14日、東京・赤城元町の赤城神社で行われ、小林、子役の斎藤汰鷹、平山監督が出席した。

　同作は、車の運転中に隕石にぶつかるというありえない出来事に遭遇したヒロイン芙美（小林）が、小さな親友・航平（斎藤）と時間や、田舎町に越してきた気になる男性・篠田吾郎（松重豊）との運命的な出会いを通じ、ささやかな幸せを見つけていくストーリー。安倍照雄によるオリジナル脚本を、「愛を乞うひと」「閉鎖病棟-それぞれの朝-」の平山監督が映画化した。

　隕石にぶつかる確率が1億分の1ということにちなみ、3人はおみくじにガチで挑戦し、小林、平山監督は末吉、斎藤は大吉という結果に。「あまり大きいことをするな、分相応に」というお告げに平山監督は「この映画と同じでうれしいです。ぼちぼちやりなさい、ということだと思います」。小林も「作品に合っていますね。（斎藤が大吉を引いてくれ）頼もしい」というと、斎藤はピースサインを見せていた。

　小林は「『閉鎖病棟』の後に声をかけていただき、（お芝居を）見ていただいていたんだなと思いました。（相手役の）松重さんはいるだけでミステリアスだったので、映画の松重さんに恋できました。平山監督からは『僕は女性のことが分からないので、大丈夫？』と聞かれました」といい、劇中、平岩紙、江口のりことの共演には「いつもは（自分が）先輩役で、同僚として気安くしゃべる役はなかったので、楽しかったです」と話した。

　平山監督は「（企画は）10年前に考え出し、何度か始まっては流れるという紆余曲折があった。ラブストーリーはよく分からないので、（小林に）よろしく！　という感じでした。映画は、きょうのポカポカした天気のような映画です」。小林も「派手な出来事やアクションがあるわけではないですが、素敵な映画になったと思います。映画館に足を運んでほしいです」とアピールしていた。