「ずっとそのままでいいよ　ずっと変わらないでいいよ」――。愛する妻と家族への想いをストレートにつづったメッセージソング「神様との約束」が話題を呼んでいる。歌っているのは多くのテレビ番組でMCを務め、YouTuberや実業家としても活躍中のヒロミさんだ。松本伊代さんと結婚して29年、近年は芸能界一の愛妻家としても知られるヒロミさんが、はなわさんとの共作で発表した同作は、自身の誕生日である2月13日に配信を開始。3月16日にはソロ名義初のシングルCDとして「八王子のうた」との両A面扱いでリリースする。長引くコロナ禍で家族の絆が見直される昨今、令和のファミリーソングとして浸透中の「神様との約束」について、本人に話を聞いた。（取材・文＝濱口英樹）

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　まさか自分がCDを出すことになるとは思ってもいなかったよね。きっかけは5年くらい前、はなわと会ったときに「一緒に曲を作ってくれない？」という話をしたこと。僕の地元・八王子のご当地ソングと、ママ（伊代さん）に向けた歌。そういうのを作りたいんだよねと言ったら「分かりました！　やりましょう」と言ってくれて。それからしばらく音沙汰がなかったので、「あいつ、バックレたな」と思っていたんだけど（笑）。一昨年、“八王子会”（東京・八王子市出身の有名人によって結成された会。会長はヒロミさん）が盛り上がったのを機に、改めてはなわに声をかけたんです。そうしてできたのが「八王子のうた」。

「八王子のうた」は、僕が書き出した“八王子あるあるネタ”をもとに2人で作ったんですけど、2020年にYouTubeで公開したら地元の人たちが喜んでくれてね。「この曲で八王子を盛り上げたいので、ぜひCDにしてください」と。ありがたいことだよね。それで「CDにするなら、もう1曲作らないといけないね」ということで、はなわと一緒にママの歌も作ることにしたわけ。それが「神様との約束」です。

　その「神様との約束」は、ママと付き合い始めた頃の思い出や結婚後のエピソードなど、僕がこれまでテレビとかで話してきた、松本伊代のあるあるネタの歌。詞はずいぶん前に、はなわに渡していたんだけど、最初は反応が薄かったのよ。でもCD化という話が出てからは俄然やる気になってくれて（笑）、いい曲を付けてくれました。

　そのおかげでママの反応もよくてね。「パパ、いい歌じゃない！」と言って、喜んで口ずさんでいます。でもさ、詞をよく見ると、自分のことが思い切りネタにされている歌じゃないですか。今や伝説となっている「私も（自分の著書を）まだ読んでないんです」事件とか、塩もコショウも使わないでステーキを焼いたとか（笑）。いまだにゴミは分別できないし、目玉焼きもうまく作れないママですけど、そんなことはまったく気にしないで、歌として楽しんでいるみたいです。