東大合格発表 赤門前で朗報知る 東大一筋の現役学生「浪人覚悟していた」と安堵の笑顔

東京大学は10日、令和4年度一般選抜(前期日程)試験の合格者を発表した。新型コロナウイルス感染防止対策として今年も大学ウェブサイトでの発表となったが、東京都文京区の東大本郷キャンパス赤門前には正午前から受験生が集まりスマホを見つめながら合否の瞬間を迎えた。

東大本郷キャンパスの赤門前に集まった受験生 合格を知ると歓声が上がった【写真:ENCOUNT編集部】
東大本郷キャンパスの赤門前に集まった受験生 合格を知ると歓声が上がった【写真:ENCOUNT編集部】

中国人ユーチューバーは文化三類合格 早稲田の3学部も全制覇

 東京大学は10日、令和4年度一般選抜(前期日程)試験の合格者を発表した。新型コロナウイルス感染防止対策として今年も大学ウェブサイトでの発表となったが、東京都文京区の東大本郷キャンパス赤門前には正午前から受験生が集まりスマホを見つめながら合否の瞬間を迎えた。

 ウェブサイトには合格者の受験番号が並んでおり合格者数は計2996人。栃木県立宇都宮高等学校の男子学生は高校の友人2人に付き添われてこの日午前に赤門前に到着。発表予定時間の正午になるとスマホで自身が受験した文化二類の受験番号を確認。少し間を置いた後、「あった!」とガッツポーズが飛び出した。友人2人は朗報にすかさず拍手を送った。

 この受験生は「今回は東大しか受けていません。滑り止めとして早慶も受けていなかったので浪人は覚悟していました」と喜びが爆発。受験勉強の方法については「塾や予備校には通っていません。入学試験前は高校の先生から1対1で指導を受けてきました」と明かし、入学後の抱負については「合格できてうれしいですが、東大合格がゴールだとは思っていません。入学後もしっかり学んでいきたいです」と笑顔が弾けた。

 赤門前ではこの日の東大合格発表の様子を動画配信するYouTuberも出現。撮影メンバーに加わっていた中国出身の男性留学生も外国学校卒業学生特別選考で文化三類合格を果たした。赤門前での朗報に「1年浪人して今年はすべり止めとして早稲田の政経学部、文化構想学部、社会科学部の3つを受験してすべて合格しました。東大では大学院に進んで博士号を取得したいです。第二言語習得の研究に関心があります」と意欲を語っていた。

 この日発表された東大合格者数は文科一類405人、文科二類357人、文科三類469人、理科一類1121人、理科二類547人、理科三類97人だった。

次のページへ (2/2) 【写真】合格発表のこの日、東大本郷キャンパス内では大寒桜の花が咲き始めていた
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