赤井沙希から見た“ライバル”雪妃真矢 DDT25周年記念大会前に9年間の思いを吐露

「闘うミューズ」赤井沙希がデビュー戦の地・両国国技館でこれまでを総括し、未来を示すファイトを展開する。

雪妃真矢(右)との遺恨によって赤井沙希の本性が爆発【写真:DDTプロレス提供】
雪妃真矢(右)との遺恨によって赤井沙希の本性が爆発【写真:DDTプロレス提供】

DDT25周年記念大会で赤井沙希と雪妃真矢が激突

「闘うミューズ」赤井沙希がデビュー戦の地・両国国技館でこれまでを総括し、未来を示すファイトを展開する。

 DDT「Judgement2022~旗揚げ25周年記念大会~」(3月20日、東京・両国国技館)で「クリスタルスノー」雪妃真矢とのスペシャルシングルマッチに臨む赤井。2013年にデビュー戦を戦った思い出の会場で、この9年の成果を披露し雪妃を蹴り倒すという。

 赤井はタレント活動もこなしながら、リングでは激しい闘いを展開している。まるで闘うミューズ(学芸の女神)だが、紆余曲折があった。

「DDTがビッグマッチをいくつもの大会場で開催できるようになるまでには、泣いたり、怒ったり、笑ったり、いろいろとあった。私は25年のすべてを知っているわけではないけど、こんなに頑張ってきたみんなを誇りに思う」とDDT愛を爆発させる。

 女子レスラーとして男子レスラーと渡りあい、その存在感は高まるばかりだが、実は3・20決戦にエントリーされるか不安だったという。DDTも陣容が日に日に充実しており「女子選手との一騎打ちなんて、びっくり」とにっこり。雪妃戦はうれしい誤算だった。

 加えて雪妃戦は何かと注目を集めている。13年にDDT入りを志願した雪妃は、高木三四郎大社長に断られていた。その後、赤井がデビューしており、雪妃の心中はさぞや複雑だったはず。雪妃は14年にアイスリボンでレスラーとなり、活躍してきたが昨年暮れ、フリーに転身した。その原動力の一つがDDTそして赤井への反骨心だったのは間違いない。

 前哨戦は互角の結果に終わっている。赤井も「五分と五分」と捉えている。DDT希望だったことを知らなかった赤井だったが「デビューしたときから、きれいな人だなと思っていた。しかも『か弱い女子選手』ではなく『強気な女性』を押し出していた。勝ち気で強気な選手。今のフリーの彼女があるのもアイスリボンで育ったから。ギラギラしていてすてき」と、そのまま額面通りに受け取っていいかはともかく、雪妃を認めている。

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