コロナ禍でイベントが中止となった3年生のために、何か記念に残るものを贈りたい――。卒業生に向けて、校内に最新型のプリクラ機を設置した札幌創成高校の取り組みが、ネット上で反響を呼んでいる。学校側は取材に「大変に喜んでくれて…」と話し、作戦成功を明かした。

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　同校の教員が卒業生のために何かできないかと、HTB北海道テレビ朝の情報番組「イチモニ！」の企画「#青春パシャリ」に応募。企画に賛同した大手メーカーのセガが最新プリクラ機「lalamee（ララミー）」を提供し、夢の“校内プリクラ”が実現した。

　プリクラ機は卒業式予行日の2月28日と、当日の3月1日の2日間のみ設置。友達との思い出ショットを記念に残そうと、大勢の卒業生が並んだという。

　同校の森弘隆教頭は、「もっと長い間置いておいてもいいですよと言われましたが、我々としてはあくまで卒業生のためにという思いだったので、2日間のみお借りしました」と説明。「今年の卒業生は、修学旅行も学校祭も、遠足も球技大会もできなかった。大変に喜んでくれて、ちょっとぐらいは思い出になったのかなと思います。つらいことも多かったでしょうが、それも糧にこの先も頑張っていってほしい」とエールを送った。

　学校側の粋な計らいを「神すぎる」と卒業生の1人がツイッターに投稿。これにセガ公式アカウントも「ご卒業おめでとうございます！　セガのプリクラが素敵な思い出づくりの一助になりますように。」と祝福のメッセージを送るなど、大きな反響となっている。卒業生にとっては、3年間の最後にこの上ない思い出となったようだ。