安田美沙子、不妊治療で「主人とケンカ」 精神面や金銭面での過酷さ「途中から心が無」
タレントの安田美沙子が4日、オンライン・シンポジウム「“ファミリーフレンドリーな社会”が築く、持続可能な未来を探る」に出席。自身が経験した不妊治療の過酷さについて振り返った。
不妊治療への保険適用は「すごく救われると思う」
タレントの安田美沙子が4日、オンライン・シンポジウム「“ファミリーフレンドリーな社会”が築く、持続可能な未来を探る」に出席。自身が経験した不妊治療の過酷さについて振り返った。
妊活・不妊治療を経て2児の母となった安田は、「調べたら(子どもが)できにくいとなって。手術をしたり、体外受精もした」と治療を受けていた当時を回顧。さらに「まさか自分が不妊治療をすると思っていなかった」とも振り返り、「お金がすごくかかって、夫婦間で話し合いもしました。みんなが抱える大変なことなのかなと思う」と金銭面での負担が大きいことに言及した。
安田は金銭面での負担以外にも、精神的にも追い詰められていたことを告白。「不妊治療をして授かれるのかも、お金が続くのかもわからない。何回も主人とケンカをしましたし、途中から心をなくしていました」と当時の胸の内を語った。特に採卵では「途中から“無”でいることを覚えました。そうしないと気持ちが持たない」と負担が大きかったことを明かし、「そこに追い打ちをかけるようなお会計がやってくるので、それも無で」と苦笑い。
厚生労働省が2022年4月から不妊治療に対して保険適用することを決定したことについては「『もっと早く(してほしかった)』という思いもあります」と正直な感想を口にした安田。それでも「『あと1回頑張ろうか』というときに踏み切れるものがあると、お金以外にもすごく救われると思うので、本当にありがたいと思います」と政府によるサポート体制を評価していた。
国際女性デーを前に、少子化を取り巻く現状から「ファミリーフレンドリーな社会構築」と、「ライフプランニング」を考えるシンポジウムで、メルクバイオファーマ株式会社が“新しい命を宿すための努力を、皆が応援する社会”を目指した「YELLOW SPHERE PROJECT」の一環として開催した。ファシリテーターを、信州大学特任教授でコメンテーターの山口真由が務めた。シンポジウムには、タレントの休井美郷も出席した。