3日、鈴木おさむが作・演出を担当する舞台「怖い絵」（4日～21日、よみうり大手町ホール）の初日前会見が行われ、尾上松也、比嘉愛未、佐藤寛太（劇団EXILE）、崎山つばさ、寺脇康文、鈴木が登壇した。主演の尾上は「絵を通じながら見て謎を解いていく新感覚をお楽しみいただけるんじゃないかと思います」と作品をアピールした。

　名画に隠された恐怖の背景を解説した美術書「怖い絵」（中野京子著）シリーズが原作。17年には東京・兵庫でその「怖い絵」を集めた「怖い絵」展が開催されて来場者が68万人を突破、怖い絵ブームを巻き起こした。今回は、舞台セットに物語にあわせて厳選された「怖い絵」が登場し、物語と連動していく。

　尾上は「絵を題材にした作品なので、僕たちも脚本が出来上がってくるまでどうなるのか未知数なところもあったんですけど。芸術と演劇が一体になった新感覚なエンターテインメントなんじゃないかなと思います」と仕上がりに自信をのぞかせた。

　演出を手掛ける鈴木は今回の出演者たちについて「各界のプロ」と絶賛。中でも、尾上と寺脇のアドリブシーンを推し、「2人とも経験値がありすぎて、どんどん広げていってすごかった」とうなった。尾上は「寺脇さんの胸を借りながら。なんでもキャッチしてくださるので、そのときに思いついたことをなんでもやりました」と稽古を回想した。

　寺脇は「形態模写もやったよね。あれやってほしいな。原（辰徳）監督の現役時代のホームラン」とその場で尾上に無茶ぶり。尾上は「ここで？」と戸惑いながらもステージ上できっちりモノマネを披露し、会場を沸かせていた。