秋山成勲、青木真也戦へ減量は「水抜きなしで13キロ」の衝撃 それでも試合受けた理由

元UFCファイター秋山成勲は26日に行われる、アジア最大の格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」の10周年興行「ONE・X」(シンガポールスタジアム)で元ONEライト級王者・青木真也と対戦する。青木が主戦場とするライト級(77.1キロ)での一戦となるが、秋山にとっては13キロもの減量を強いられることとなる。

青木戦へ決意を口にする秋山【写真:ENCOUNT編集部】
青木戦へ決意を口にする秋山【写真:ENCOUNT編集部】

秋山を直撃「試合をわざわざ見てくれとは言いたくもない」

 元UFCファイター秋山成勲は26日に行われる、アジア最大の格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」の10周年興行「ONE・X」(シンガポールスタジアム)で元ONEライト級王者・青木真也と対戦する。青木が主戦場とするライト級(77.1キロ)での一戦となるが、秋山にとっては13キロもの減量を強いられることとなる。(取材・文=角野敬介)

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 ついに実現した因縁の対決。だが秋山にとって、敵は青木だけじゃないのかもしれない。

 舞台はライト級。普段の体重が90キロを超える秋山にとっては、まず過酷な減量をクリアする必要がある。「減量は水抜きなしで13キロ」と衝撃告白。さらに「(リミットまでは)まだまだです。これだけ落としてやるのは初めて。今までは水抜きができたから問題なく行けたんですけどね」と続けた。

 近年、格闘技界の減量は「水抜き」が主流。水抜きとは、文字通り基本的には水を飲まずに体内の水分を一時的に抜くことで、計量日に合わせて一気に体重を落とすことができる。

 だがONEは水抜きが禁止されている。ウェルター級(83.9キロ)を主戦場とする秋山は、ライト級との間の体重でというプランを持ちかけたようだが、青木サイドも譲らず。秋山は「やるためには(体重を)合わせるしかなかった」と説明。

 今年47歳。加齢によって体重も落ちにくくなっている。確かにかねてからの因縁はある。だが、それでもなぜ、今この試合を受けたのか。UFCでも実績を積み、韓国ではタレントとして大成功を収めた男がリングに上がる理由とは。

「やはりこの年にもなると、人生という物差しで物事を考えるようになる。何ができるか考えた時に、大きな分厚い1ページになるんじゃないか」と独特の表現で説明し、さらに「やらなきゃしょうがない。“青木君劇場”にオレが俳優として参加するみたいなノリですね」とニヤリと笑った。

 戦前からバチバチと火花を散らす両者。青木の過激な挑発には、「正直なところ言うとウソっぽくて、本気じゃない。だから本気になれないだけの話」と冷静。「試合は本気なので、格闘家はああだこうだいっても、そこで見せるものじゃないですか。なのでそれが一番じゃないかなと思いますけどね」。

 さらにこう続けた。

「見たい奴は見るだろうし、昔から色々な歴史があって、ここまできたということは2人だけの戦いになるので、わざわざ見てくれとは言いたくもない、言う必要もない。見てほしいというのはまったくない。ただ勝つだけ」

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