「成人年齢引き下げ」×「東京リベンジャーズ」 政府が異色タイアップに込めた意図
成人(成年)年齢を18歳に引き下げる民法改正法が、4月1日から施行される。これを受け、政府広報室では若者に人気のアニメ「東京リベンジャーズ」とタイアップしたキャンペーンを1月7日から開始した。なぜ、東京リベンジャーズを採用したのか、政府広報室に聞いた。
ツイッターで募集された投稿が交通広告として渋谷の街を“ジャック”
成人(成年)年齢を18歳に引き下げる民法改正法が、4月1日から施行される。これを受け、政府広報室では若者に人気のアニメ「東京リベンジャーズ」とタイアップしたキャンペーンを1月7日から開始した。なぜ、東京リベンジャーズを採用したのか、政府広報室に聞いた。
東京リベンジャーズは、和久井健により「週刊少年マガジン」で連載中の漫画「東京卍リベンジャーズ」を原作とするアニメ。元不良でフリーターとして暮らす26歳の主人公が、あるニュースをきっかけにタイムリープ能力に目覚め、過去に戻って成り上がる姿を描いた作品だ。
2月28日からは、ツイッターで「#18 解禁決意の旗」を付けて募集された投稿が、交通広告として渋谷の街を“ジャック”。公開されたオリジナル動画も分かりやすく、若い世代への周知を図っている。
政府広報オンライン特集ページでは、「『立ち向かえば、自分たちが望む未来は必ず手に入る』。この物語の中心にある、そんな背中を押されるような熱いメッセージは、『成年年齢の引下げ』に込められた思いと通じます。それは、『新しい未来の可能性を応援したい』という想い。自分たちのチカラで未来を切り開いていく東京リベンジャーズのキャラクターとともに新成人のみなさんにエールを送っていきます」とタイアップの意図を説明している。
政府広報室の担当者は、「タイアップの題材については、代理店から提案を受け、企画競争で決定しています。アニメやタレントなど、さまざまの提案の中から、本キャンペーンのテーマに合い、ターゲットの若者に人気のコンテンツとして『東京リベンジャーズ』に決まりました」と選考の経緯を説明。原作の内容については「主人公が困難に立ち向かっていく成長の物語」との見方を示した。
施行まで約1か月と迫った成人年齢引き下げ。政府広報室でも、若者に届くようさまざまな方策で周知徹底を進めている。