ホリプロ期待の19歳・佐竹桃華の素顔は極度のあがり症「声がコンプレックス」

「私ときどきレッサーパンダ」【写真:(C)2022 DisneyPixar. All Rights Reserved._of】
「私ときどきレッサーパンダ」【写真:(C)2022 DisneyPixar. All Rights Reserved._of】

1人でアフレコは右耳から英語、自身は日本語「集中力が必要で頭がパンクしました」

「メイは頭も良くて、親の言うことをちゃんと聞いて、いわゆる優等生みたいな一面もありつつも、友達といるときは子どもらしい無邪気な感じ、オタク気質の一面も。垢抜けてもいないんですけども、自分ではイケていると思っていて、たまに生意気な発言をしちゃうところもあります。お母さんが喜ぶ姿を見て、頑張ろうと思うところは私も似ているんですけども、残念ながら似ていないところの方が多い。メイは授業でも積極的に手を挙げるんですけど、私は声を出すのが恥ずかしくて人前で発言したり、文化祭でも目立つのは避けてきたんです」

 アフレコは1人だけで収録。「右耳から原語の英語が聞こえている中、私は日本語を話さないといけないし、映像を見てキャラクターにタイミングも合わさなきゃいけない。それに感情も乗せていかないといけない。最後の方はうまくいった気もしますが、すっごい集中力が必要だったので、頭がパンクしました。終わったときはやりきったという気持ちと、ちょっと寂しさもありましたね。ようやく楽しくなってきたけど、終わってしまった、と」

 メイの母親役を演じた女優・木村佳乃とはアフレコ後に会うことができた。「私は大ファンで、ドラマもいっぱい見ていたので、お会いしたときはめっちゃ緊張していたんですけど、会ったときから話しやすい雰囲気を作ってくださいました。1人の女性としても本当にすてきな方で、尊敬の思いが増しました。ご一緒にアフレコをやっていたら、緊張しちゃっていたと思うので、1人で良かったかもしれないです」。

 既に2本の主演舞台も経験しているが、極度のあがり症という。「舞台の本番の日の朝になると、絶対お腹をくだしちゃうんです。最近の舞台でも、本番前のベルが鳴ると、お腹が痛くなって、トイレに駆け込んでいました。それが毎日のルーティンになってしまいました」。

 完成した作品も緊張でほとんど頭に入ってこなかったとか。「3分の2ぐらい見られてないので、もう1度ちゃんと見たいです。テンポ感がすごく良くて、音楽も乗りやすい、メイちゃんのコロコロ変わる表情、レッサーパンダになったときのモフモフ感とか見どころがいっぱいあります。でも、1番感動したのは、エンドロール。たくさんの人が関わっていることが伝わり、その作品の主人公として関われたことが光栄だなと余韻に浸っていました」と振り返る。

 映画はメイの成長物語になっているが、佐竹を育てくれたのは3歳のときから習っているバレエ。「今年で16年目になります。私は不器用で、最初からうまくいくタイプじゃないんです。練習はほぼ毎日ですね。コツコツ諦めずにやる精神は、バレエで培われました。すぐに結果だけを見るのではなく、その先を見据えて、やってきたことは今の私の自信、強みになっています」と胸を張る。

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