加山雄三、「お嫁においで」の貴重音源をNFT化 「新しい取り組みにはものすごく興味」
俳優で歌手の加山雄三が25日、都内で行われた「#Rakuten_NFTはじまる」ローンチイベントに出席。シークレットゲストとして登場し、代表曲「お嫁においで」(1966年)のデモテープを、NFT化して公開することが発表された。
ザ・ビートルズの交流秘話も「ポールが一番普通に話してくれた」
俳優で歌手の加山雄三が25日、都内で行われた「#Rakuten_NFTはじまる」ローンチイベントに出席。シークレットゲストとして登場し、代表曲「お嫁においで」(1966年)のデモテープを、NFT化して公開することが発表された。
楽天グループは、スポーツやエンターテインメントなどさまざまな分野におけるNFT(非代替性トークン)のマーケットプレイスと、IP(知的財産)ホルダーがワンストップでNFT発行と販売サイト構築が可能となるプラットフォームを併せ持つサービスを開始する。具体的には、アニメ「ULTRAMAN」のCGアセットを使用したNFTや、漫画家・黒鉄ヒロシ氏による描き下ろしイラストを含む、競馬をテーマにした「黒鉄ヒロシGI激闘史『2010年シリーズ』」のNFTなどの販売。さらに、Jリーグ公認NFTコレクション「J.LEAGUE NFT COLLECTION PLAYERS ANTHEM」の制作も計画している。
4月に85歳の誕生日を迎える加山。今回、自宅で1960年代のものとみられるオープンリールテープが50本以上発見。ヒット曲のデモテープで、その中にウクレレで弾き語りと口笛で歌メロによる「お嫁においで」のデモテープがあったという。世界で初めて録音された同曲が時代を超えてよみがえることになり、「まあよくとっておいたなと思いました。当時は作曲するたびに、テープレコーダーを回しっぱなしで音を録って、作品ができていた。30分の間に3曲ぐらい作った。その1つが『お嫁においで』のもとになった。できちゃったときはできるもんです。不思議なくらいできたんですよ」と創作秘話を明かした。
さらに、「当時は犬がうるせえな、とかね。時々そういうのが入っているんですよ」と笑顔。デモ音源作成について、「どんどん出てくるものを片っ端から録っていた。そんなにヒットするとは夢にも思わなかったけど、やってみたらウケた。当時、東海道線の電車に乗っていた時、なんでもなく窓を開けていたら、藤沢の駅だったかな、誰か歌いながら通った人がいて、『俺の曲が売れた』と分かったもんね。ヒットするなんて思ってもいないし、そういう状況になるとは。非常にうれしかったね」と当時を懐かしんだ。
60年代の当時、ザ・ビートルズと面会した当時の話に及んだ。「(加山が)レコーディングしたばかりの曲を持って行った。それで、曲をかけて。ポール(・マッカートニー)が一番普通に話してくれた。(すき焼きを一緒に食べたときに)ジョン・レノンが椅子をどけて、正座をするんだね。忘れられないんだ」と、貴重な思い出を振り返った。
「お嫁においで」をビートルズのメンバーが聴いたこともあったといい、「ポールから『これお前が作ったのか』と聞かれて。それでずーっと聴いていて。恥ずかしかったよ。一生懸命聴いてくれてね、覚えているんだよね」と情感を込めた。
NFT化について、「新しい取り組みにはものすごく興味がある。まだやったことのないことができる、こんなにうれしいことはない。ぜひ楽しみにしていただきたいと思います」と、声を弾ませた。
イベントには、女優の新川優愛、歌手の鈴木愛理、声優の木村良平(「ULTRAMAN」早田進次郎役)、キャラクターのULTRAMANも参加した。