【RIZIN】クレベルはなぜ強いのか 被弾は想定済み、ピンチをチャンスに変える“自己分析力”
「バックを取れれば、ワタシ間違えないです」
何度もダウンを取られてはいたが、すぐにグラウンドで闘える姿勢を作っていた。打撃を受け、目が飛ぶようなシーンもあったが、寝技になれば鬼の形相に切り替わっていた。己の弱さを知った上で、少しのチャンスを逃さない。これがクレベルの強さだ。
チョークを何度か狙うも極まらない瞬間もあった。会見でそのことを問われるとクレベルはニヤリと笑った。
「まだいいポジション入れない。相手がミスしたらやっていく。バックを取れれば、ワタシ間違えないです」
最後のリアネイキッドチョークはまさにクレベルを体現している。ほんのひとときだけ佐々木の首が空いたのを見逃さなかった。
今後のクレベルの展望も気になる。昨年6月に1度破っている朝倉未来との対戦については「未来は怖くない、私絶対1本勝ちできるよ。私、朝倉めっちゃリスペクトある。ただ1個ずつ。牛久ある、斎藤ある、萩原、順番待ちしてくださいね」と余裕の表情だった。
クレベルはこれでRIZIN参戦4連勝。ベルトこそ巻いていないが「私がフェザー級No.1」と宣言した通り実力は証明された。“鬼神”を倒すのは誰か。2022年のフェザー級戦線が盛り上がるのは間違いない。