憧れのレジェンドからベルト奪取へ 団体活性化を固く誓うレスラーの想いに迫る

若大将から大黒柱へ。ガンバレ☆プロレスの岩崎孝樹が「スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級」王者・高岩竜一狩りに不退転の決意で臨む。

憧れの人・高岩竜一(左)からベルト奪取を誓う岩崎孝樹【写真:DDTプロレス提供】
憧れの人・高岩竜一(左)からベルト奪取を誓う岩崎孝樹【写真:DDTプロレス提供】

岩崎孝樹、「スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級」で王者・高岩竜一に挑む

 若大将から大黒柱へ。ガンバレ☆プロレスの岩崎孝樹が「スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級」王者・高岩竜一狩りに不退転の決意で臨む。

 ガン☆プロ2・27東京・後楽園ホール大会で、ガン☆プロ最強の座を奪い取りたい岩崎。ジュニアのレジェンド「超竜」高岩は岩崎にとっても憧れだった選手だ。1999年からプロレスにハマった岩崎少年は、1990年代の新日マットで繰り広げられたジュニア抗争を映像でチェックしまくったという。

 そして、高岩が獣神サンダー・ライガーからIWGPジュニアヘビー級王座を奪った試合(2000年7月20日、北海道・札幌市・道立総合体育センター)に「この人はスゴイ」と感服したことを鮮明に覚えている。

 現在も無差別級で活躍する高岩と接する機会ができ「選手としてはもちろんだけど、人間としても懐が深くて大きい。この人からベルトを奪えたら最高」と岩崎の目はまぶしいほどにキラキラ輝いている。

 キャリアもパワーもある高岩。常にコンディションも良い。もちろん、簡単に勝てるはずもない。ガン☆プロの「大黒柱」大家健の挑戦(1・10東京・板橋決戦)を退けたばかり。その場で、高岩から次期挑戦者に指名された岩崎である。「初めから自分が次、行くつもりだった。もう俺しかいないという危機感がある。デビュー8年目で後楽園のメインは初めて。もう全身全霊込めて、強いチャンピオン高岩竜一にぶつかって、必ず勝つ」とキッパリ。

 自分のため、ガン☆プロのため、何より応援してくれる人たちのために戴冠を誓っている。20年暮れにタレントの神咲詩織と結婚したが「お弁当を作ってくれたり、僕を大切にしてくれる。お世話になりっぱなし」とにっこり。妻のためにも、何としてでも超竜越えを果たさなければという決意は固い。

 北海道・根室市の実家の家族にも朗報を届けたい。「漁師の息子です。兄が後を継いでいる。僕には『好きなことをトコトンやれ』と言ってくれる。時々、サンマ、コマイ、ホタテ、ウニ……実は僕はウニが苦手だけど(苦笑)、海産物を送ってもらう。それを奥さんの手料理でいただく。もう最高です」と目じりは下がる一方だ。

 高岩は「毎日、ウナギを食べ、ハイボールの500缶を8本を飲んで、万全のコンディションだ」と豪語しているが、岩崎は「僕は魚、貝で」と胸を張る。

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