MMAデビュー3連勝の超新星 21歳宇佐美正パトリックが東京五輪落選から這い上がるまで

宇佐美正パトリックにとって、海外格闘技団体の選択肢はたった1つ「UFC」だ
宇佐美正パトリックにとって、海外格闘技団体の選択肢はたった1つ「UFC」だ

意識している選手はコナー・マクレガー

「修斗」を主戦場にしている宇佐美だが、デビュー当初から目標と掲げているのは世界最強と言われる「UFC」でチャンピオンになることだ。4日には修斗出身の平良達郎が契約を結び話題となった。宇佐美は具体的にどんなプランで考えているのだろうか。

「正直な話を言うと、できるのであれば今すぐ修斗のランカーとやって、その後タイトル戦をやりたい。今年は大きく動くような1年にしたいなと思っている。みんなに認められて海外にいきたいなって」と心に秘めていたものをあらわにした。

「ONE Championship」「Bellator MMA」など海外団体の選択肢は1つではないが、宇佐美は「UFC1本」だと語気を強める。

意識している選手はコナー・マクレガー(アイルランド)や、そのマクレガーに勝ち越しているダスティン・ポイエー(米国)。マクレガーについては、「一発で決める。点で当てるのがすごい。あえて狙うというのはすごく難しいので」と興奮気味だった。

宇佐美が主戦場とするライト級は日本に限らず世界的にも激戦区。現UFC王者チャールズ・オリベイラ(ブラジル)は寝技スペシャリストだ。

宇佐美は驚くことにプロ3戦目にしてすでに“世界最強”を意識している。「寝技にいかないように戦う。MMAで戦うっていったらまた変わってくると思うので、相手の土俵にいかないというか。この前の(自身の)3戦目も(相手が)タックルに来たときは、カウンターをあわせたりとか、相手がタックル入りにくくなったと思う」と豪語していた。

「夢はUFC」と言うのは簡単だ。オリンピアンになることから最強MMAファイターになることに舵を切った宇佐美には、その夢を見させてくれる楽しみがある。

次のページへ (5/5) 【動画】「MMAセンスやばい」と驚愕 MMAでは貴重! 宇佐美正パトリックの左ボディーでもん絶KOの瞬間
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