志尊淳、初監督は大変 「15分の作品に1年もかかった」 板谷由夏を演出

総勢36人が監督する短編オムニバス映画の第2弾「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)Season2」の公開初日舞台あいさつが18日、東京・渋谷ユーロスペースで行われ、監督を務めたAzumi Hasegawa、駒谷揚、志尊淳、柴咲コウ、柴田有麿、山田佳奈、プロデューサーの山田孝之が登壇した。

映画イベントに登壇した志尊淳【写真:ENCOUNT編集部】
映画イベントに登壇した志尊淳【写真:ENCOUNT編集部】

総勢36人が監督する短編オムニバス映画の第2弾

 総勢36人が監督する短編オムニバス映画の第2弾「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)Season2」の公開初日舞台あいさつが18日、東京・渋谷ユーロスペースで行われ、監督を務めたAzumi Hasegawa、駒谷揚、志尊淳、柴咲コウ、柴田有麿、山田佳奈、プロデューサーの山田孝之が登壇した。

 同映画は伊藤主税(and pictures)、阿部進之介、山田孝之らが「だれでも映画を 撮れる時代」に自由で新しい映画製作の実現を目指して、年齢、性別、職業、若手とベテラン、メジャーとインディーズの垣根を越え、切磋琢磨しながら映画を作り上げる短編映画制作プロジェクトの第2弾。“変化”をテーマに、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなど総勢36人が監督した短編映画をオムニバス形式で4シーズンに分けて公開していく。

 柴咲による初監督作品「巫.KANNAGI」は、貧困や孤立など現代社会に潜む闇が徐々に映し出すもの。しゅはまはるみが母親役を演じた。

 柴咲は「山田君が、うちのオフィスに来て、やってみないか、と声をかけてくれた。成人式2回目の年に監督を初体験できた。監督と呼ばれるのはうれしい。原案を北村龍平監督に作ってもらい、自分でもいじりながら作っていった。生きていく中の疑問を題材にして作りたかった。しゅはまさんは最初から浮かんでいた。お引き受けいただきよかった」と話した。

 オムニバスについては「いろんな監督の頭の中に触れられるのが楽しい」。撮影は金沢で行ったそうで「ロケハンして、現地の方に協力していただいた。時間も潤沢な資金がないので、制約の中で工夫していくのは大変。これは人生と同じ。撮影は2日間だったが、準備、縁がつながるまでが大変でした」と振り返った。

 一方、無縁社会に生きながらも“つながり”を求めてもがく人々を描いた「愛を、撒き散らせ」(15分)で監督初挑戦の志尊は「ものづくりはいろんな人の労力があると改めて感じた」。自身も出演しながら、板谷由夏を演出したが、「(板谷には何も)言えなかったです。俳優として尊敬しているので、演じてくださったありのままを切り取った。15分を1年以上かけたので、俳優の仕事をしながらではできない。簡単には言えないが、また監督として向き合ってみたい」と意気込んだ。

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