長浦京原作の「リボルバー・リリー」が映画化されることが決まった。東映が映像化権利を獲得し、行定勲監督の下で、本格的に映画製作が始動した。

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「赤刃」で講談社が主催する第6回小説現代長編新人賞を受賞し、ハードボイルド作家として活躍する長浦氏が描く第19回大藪春彦賞受賞作「リボルバー・リリー」（2016年初版）。今回、多くの原作ファンから映像化が切望された衝撃作の映像化権利を東映が取得した。「孤狼の血」シリーズ、清水崇監督の“恐怖の村”シリーズ（「犬鳴村」「樹海村」「牛首村」）、「シン・仮面ライダー」のプロデューサー・紀伊宗之が担当し、監督に行定氏を指名した。2021年から監督と共に脚本に着手しており、今回の発表に至った。

　数々のヒット作を世に送り、演出力もお墨付きの行定監督が、かつてない壮大なスケールで骨太のエンターテインメント・アクション超大作に挑む。

　大正末期、時は1924年。関東大震災後の東京は、鉄筋コンクリートのモダンな建物が増え、最大規模となった花街など、活気あふれるにぎわいを見せていた。16歳からスパイ任務に従事し、東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与した経歴を持つ元敏腕スパイ・百合。現在は花街の銘酒屋で女将をしている。一方、家族を殺害され、父親から託された陸軍資金の鍵を握る少年・慎太。慎太から助けを求められたことで、陸軍から追われる身となった2人…。復興で活気づく東京や関東近郊の逃避先を舞台に、最大のクライマックスである百合と慎太“たった2人　VS　帝国陸軍1000人”の壮絶な6日間のバトルがどう描かれるのか？　また、気になるキャスティングは？　二転三転する予測不能なストーリーに魅了されること必至の本作。2023年の公開に期待は高まるばかりだ。

〇行定勲監督のコメント
「アクション映画を俺に？　面白い！　やりたい！　長浦京氏の原作小説を貪るように一気に読んだ。関東大震災直下の東京での市街戦。その中心に立つ女の凛とした姿と、その奥底に隠された哀しみに思いをはせながら、女性が戦場に立ち、耽美な闘いを繰り広げる活劇にしたいと強く思いました。しかし、どうやって撮るんだ?!　の連続。不安だらけだが、それに打ち勝つスタッフはそろった。新しい闘いが始まります！」