【RISE】「年俸120円」元Jリーガー・安彦考真「やっと格闘家と名乗れる」 元西武・相内を1RKO

立ち技打撃格闘技「RISE」は16日、新宿フェイスで「RISE FIGHT CLUB」を開催。同大会はこれまでボクシンググローブを装着して行ってきた試合を、オープンフィンガーグローブ(OFG)に変えて行われるもの。これまで「RISE」の大会では、この形式での試合を数試合行ってきたが、全試合OFGを装着して行われるのは初の試みとなる。

(左から)キックボクサーの京介、安彦、小比類巻道場の小比類巻貴之代表
(左から)キックボクサーの京介、安彦、小比類巻道場の小比類巻貴之代表

安彦考真「格闘技の神様にであえたのかも」

 立ち技打撃格闘技「RISE」は16日、新宿フェイスで「RISE FIGHT CLUB」を開催。同大会はこれまでボクシンググローブを装着して行ってきた試合を、オープンフィンガーグローブ(OFG)に変えて行われるもの。これまで「RISE」の大会では、この形式での試合を数試合行ってきたが、全試合OFGを装着して行われるのは初の試みとなる。

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 今大会で戦前から注目度が高かったのは、2012年にドラフト2位で西武ライオンズに入団し、20年に退団した元投手の相内誠(27=K26)と、“元年俸120円Jリーガー”で20年末から格闘家に転向した安彦考真(44=Executive Fight 武士道)の、66キロ契約(3分3R)の“異種球技戦”だった。

 いわば野球VSサッカーの異色対決。試合は3分3Rで行われ、ファーストコンタクトは安彦の得意なサッカー仕込みの左のミドルキック。その後、一進一退の攻防となるかと思いきや、1分すぎに安彦が右フックを相内の顔面にさく裂させると、相内はダウン。直後に左ヒザを打ち込んで2度目のダウンを奪って1R1分51秒、安彦のKO勝ちとなった。

 結果的に安彦は、10センチの身長差と17歳という年齢差を乗り越え、プロデビュー戦を勝利で飾った。

 試合後、安彦はリング上から「試合が決まってから緊張緊張。(相内に「練習しなくても大丈夫かな」と言われ)舐められて、どうしてやろうと思ったけど、彼も彼なりのパフォーマンスでこの大会を盛り上げようとしたと思うんです。なので僕も思いっきりぶつかって、思いっきり倒そうと思った結果、こうなりました」とマイクアピールすると、会場の観客から拍手を浴びた。

 さらにコメントブースでは、「サッカーの時にもっともっと感謝とか精神を持っていれば、もしかしたら僕はもうちょっとやれたのかもしれない。格闘技をやってホント思いました。感謝とか精神力とか、ひとつひとつへの向き合い方とか、妥協しない自分とか、人のせいにしないとか。当たり前のことを、僕が忘れていたことを思い出させてくれて、その結果が、もしかしたら格闘技の神様に出会えたのかもしれない」とコメント。

 次戦に関しては、「『Exsective FIGHT 武士道』(3月18日、東京・八芳園)のトーナメントがありますから、準決勝をやって決勝をやって、ベルトをまた取って、またRISEさんに呼んでもらって、OFGなのかどうかわからないんですけど、リングに立って、とにかく1年間ぶっ倒しまくって、今のところ4連勝なので、次、5連勝をかけて、闘っていきたいと思います。どんどん強い相手が出てきちゃうと困るんですけど、頑張ります」と話した。

 また、4月2日には東京・代々木第一体育館で「Cygames presents RISE ELDORADO 2022~Tenshin Nasukawa RISE Final Match」が開催されるが、安彦は「呼んでもらえますかね、僕」と発言しつつ、以下のように続けた。

「そういうトッププロの人たちを見る勉強もそうですけど、彼らと同じような技術は僕にはできない。僕はなんか安彦の試合が見たいな、なんか魂が震えるなって、そういうところを見せられる、生き様・魂、それが僕の武器だと思っているので、それは継続して、しっかりテクニックも磨いて、格闘家として勝負していきたいと思います」

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