RED WARRIORSはいまが断然良いんだ!ダイアモンド☆ユカイが語ったバンドのこれから

第1期のディレクターだった宗清裕之氏(左)と30年ぶりに再びタッグを組んだ
第1期のディレクターだった宗清裕之氏(左)と30年ぶりに再びタッグを組んだ

「SWINGIN' DAZE」が30年の時を経て再現ライブで映像化

 それで今回、活動を再開して「SWINGIN’ DAZE」からちょうど30年という区切りだったから、シャケが「『SWINGIN’ DAZE』をいまの自分たちで表現してみるのはどうかな」って、アルバム全曲を頭から順番に演奏していくライブを考えたんだ。俺はソロになってこれまで出してきたアルバムってミュージカル的なアプローチが入ってたし、結局、役者として「ミスサイゴン」とか本格的なミュージカルに出演したり、シャケは日本に帰ってきてピンクフロイドとか、プログレとかサイケな音楽をやりだしてね。そういう今までの俺たちのキャリアを含めて「SWINGIN’ DAZE」を料理すると、これは確かに面白そうだなってみんな思ったんだ。

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 早速シャケが曲をいっぱい作ってきて「ライブの構成はユカイくん考えてくれ」って。急に振られちゃってさ、「えー?」って感じ(笑)。まあでも考えていくうちにデヴィッド・ボウイの「ジギースターダスト」とか「ミスサイゴン」や映画「ジョーカー」もヒントにしながら細かいストーリーを考えていったんだ。結果「反戦」がテーマで敗北がわかっていながら砂漠の中で戦いに挑む「革命」というテーマの物語を考えたんだ。

 衣装は「『サージェント・ペパーズ』みたいに統一しよう」ってシャケが提案して、それと今回キヨシのコーナーをやろうって言ったのは俺なんだけど、ベースのソロかと思ったらまさか歌い出しちゃって、思いっきり炸裂してたからみんなでビックリしたよ(笑)。今回の映像に収められてるからチェックしてほしいね。とにかくライブまで時間がなかったんだけど結果往来というか、お客さんに想像させるすき間を与えるような、そんなオリジナリティのあるものが出来たかなって。実際ライブ映像を見たけど、面白いものが出来てね。個人的には最新のRED WARRIORSを魅せることができた思ってる。

RED WARRIORSは3人の気持ちが高まった瞬間が再開の時と語る
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RED WARRIORSの活動再開、これからを語る

 メンバーとの関係は、30年前と比べて少しは変わったところもあると思うし、それぞれ大人になったと思うけど、結局集まるとみんな同じような立ち位置に戻ってしまうというか、3人で音を出すと、やっぱりRED WARRIORSっていう乗り物に乗っちゃうからね。また動きはじめたら勝手に進んでいっちゃう。それは昔から変わらないね。だけどいまはそれを楽しむようにしているんだ。

 俺は「いまが過去を決める」って思うようにしたんだ。いま俺がどう思うかによって過去はどうにでも変わる、俺がいま「あいつ嫌なやつだ」って思ったら、過去も「嫌なやつだった」になるんだよ。だから自分のいまの思いを言わせてもらうと、俺はすごくいい仲間たちというか、何があっても音を出したらRED WARRIORSだし、昔はちょっと締め付けられてる感じはあったけど、いまは自由に主張できるしさ、昔よりも今が断然良いと思ってるよ。

 RED WARRIORSというジェットコースターが次にいつ動き出すかはレールがないからわからない。ただ1つ言えることはシャケともキヨシとも揉めたりとか色んなことがあっての34年だけど、何だかんだ言って結局はいつも同じステージに立ってるんだよね。だからいつかまた一緒に立つんだろうなって、それで良いんじゃないのかな。ダイアモンド☆ユカイとしては、何を言われようといまは背負ってるものがあるんだけど、RED WARRIORSに関しては、良い意味でそういう面倒臭いことを放棄した方がうまくいくんじゃないのかなって。まあでも大変なバンドなんだよ。スイッチを1個押し間違えると自爆しちゃうから(笑)。

 RED WARRIORSとしての最後の作品は正式には「7th」なんだ。ビートルズでいうと「アビイ・ロード」みたいな。新しいアルバムを出してほしいと言われるけどやっぱり「7th」で終わらせといた方が良いのかなって思うこともあるし。まあ言えるのはお互いの気持ちが高まってきたら出来るんだろうね。そうじゃなかったら無理に作る必要はないし。1番良いのは、こうやってライブをやってお客さんが来てくれてっていう、ある意味「奇跡」かもしれないけど楽しみたいなって。

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