瀬戸康史「繊細なお芝居を」 つかみきれない役柄に苦戦「フワッとしていたいなと」
俳優の瀬戸康史が10日、東京・新宿武蔵野館で行われた主演する映画「愛なのに」(25日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開)の先行上映会・舞台あいさつに出席。共演のさとうほなみ、城定秀夫監督とともに、撮影現場の雰囲気や役作りへの思いなどを明かした。
さとうほなみ、自身の役柄に「かわいらしいなと」
俳優の瀬戸康史が10日、東京・新宿武蔵野館で行われた主演する映画「愛なのに」(25日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開)の先行上映会・舞台あいさつに出席。共演のさとうほなみ、城定秀夫監督とともに、撮影現場の雰囲気や役作りへの思いなどを明かした。
同作は、今最も注目されている今泉力哉監督と、Vシネマ・ピンク映画界のトップランナーにして2021年は「性の劇薬」「アルプススタンドのはしの方」が連続ヒットとなった城定監督がお互いの脚本を提供しあうプログラムピクチャー「LR/15」の作品。
城定が監督、今泉の脚本による「愛なのに」は、古本屋の店主と、店主にプロポーズする女子高生、店主の憧れの女性など、一方通行の恋愛が交差し二転三転する先の読めないラブコメディーだ。
女子高校生から突然プロポーズされる古本屋の店主、多田を演じた瀬戸は、いまいちつかみきれない多田という役柄について「脚本では、何気ない刺激の少ない毎日をなんとなく過ごしている人物だったので、フワッとしていたいなと思っていましたね。撮影でお借りした古本屋さんが実際にあるお店だったので、その建物が持っている空気も伝わってきて、どうやったらその場になじめるのかということを考えていました」と振り返った。
多田のひげは瀬戸の発案だったそうで、役作りについても「今まで演じてきた役よりは、声のボリュームやトーンも含め、より繊細なお芝居をしました」と明かした。これには、城定監督が「瀬戸さんがこの作品に出てくれるなら、店になじんでもなじまなくてもどちらでもよかったです(笑)」とツッコミ、会場を沸かせた。
一方、多田の憧れの女性、一花を演じたさとうは「一花は、普通に恋愛もして、結婚式も控えて幸せに見えるんですが、婚約者にひどいことをされまして、ある行動に出ます。自分の中での一花は、猪突猛進な女性。こう! と決めたらそれしか見えなくなってしまうところが、かわいらしいなと思いました」と役柄を分析していた。
「愛なのに」は25日から新宿武蔵野館ほかで全国順次公開となる。