北京五輪マスコット「ビンドゥンドゥン」が異常人気 ネットでは4万円超の高額出品も
4日に開幕した北京五輪。各国選手たちの熱戦もさることながら、にわかに注目を集めているのが、ジャイアントパンダをモチーフにした大会公式マスコットキャラクターの「ビンドゥンドゥン」だ。
日本テレビのアナウンサーがグッズを“爆買い”する様子が中国国内でも話題に
4日に開幕した北京五輪。各国選手たちの熱戦もさることながら、にわかに注目を集めているのが、ジャイアントパンダをモチーフにした大会公式マスコットキャラクターの「ビンドゥンドゥン」だ。
大会公式サイトによると、ビンドゥンドゥンの「Bing」は北京語(中国の公式方言)で純粋さや強さの象徴でもある「氷」を意味し、「Dwen Dwen」はたくましさや活発さを意味する子どもを表す。氷でできた宇宙服のようなスーツを着ており、未来の新しいテクノロジーを活用することを表しているという。
デザインは北京五輪組織委員会による世界的コンペティションで、中国および世界35か国から寄せられた5800点以上の応募作品の中から選出。寄せられたデザインは中国内外の専門家によって審査され、広州美術学院と吉林芸術学院のチームが最終選考を行った。
2019年にお披露目されて以降、開幕までは今ひとつの知名度だったものの、大会取材で現地入りしていた日本テレビの辻岡義堂アナウンサーがグッズを“爆買い”する様子が番組内で放送されると、この動画が中国でも話題に。図らずも認知度向上に大きく貢献した格好だ。
大会開幕後はさらに人気が過熱。現地の公式グッズ店では4時間待ちの大行列ができ、1人1個の販売制限も始まるなど品薄状態が続いている。インターネットオークションサイトの「ヤフオク」やフリマサイト「メルカリ」では早速高額出品が横行。1.2元(日本円で20円ほど)の切手2枚つづりに1280円、同じく大会公式マスコットキャラクター「シュエ・ロンロン」とのぬいぐるみセットには4万7900円もの高値がつけられている。
日本では公式販売されておらず、ネット上の通販サイトなどを通じてしか手に入れられない「ビンドゥンドゥン」グッズ。組織委は6日、「供給不足は多くの労働者や工場が春節休暇中で、突然の需要急増に対応するのが間に合わなかったことが一因」と説明し、グッズの増産を表明したが、日本ではプレミア感も相まって、さらなる人気となりそう。一方で、高額品は「海外倉庫より発送」「3月に発送いたします」などの文言がつけられている。注文後のキャンセルは簡単にできないだけに、取り引きには注意も必要だ。