南雲吉則医師「感染対策や疾病予防のイベントは行われてもいい」 新型コロナ“自粛ムード”に意見

ナグモクリニックの総院長・南雲吉則医師が25日、都内で、著書「病気が逃げていく!紫外線のすごい力」(主婦の友社)の出版記念パーティーを開催した。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、人が集まるイベントの中止や延期が相次いでいる中で、南雲医師は「感染対策や疾病予防のイベントは行われてもいい」と提言した。

力説するナグモクリニックの総院長・南雲吉則医師
力説するナグモクリニックの総院長・南雲吉則医師

ナグモクリニックの総院長・南雲吉則氏が出版記念パーティー マスク不足の対応で「袖口で咳をふさぐこと」アドバイス

 ナグモクリニックの総院長・南雲吉則医師が25日、都内で、著書「病気が逃げていく!紫外線のすごい力」(主婦の友社)の出版記念パーティーを開催した。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、人が集まるイベントの中止や延期が相次いでいる中で、南雲医師は「感染対策や疾病予防のイベントは行われてもいい」と提言した。

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 今回のイベントは、コロナウイルスを含めた感染症予防対策のため、入り口にはアルコール消毒剤が設けられ、マスクが配布された。

 乳がんの専門医である南雲医師は講演会で、ビタミンDや紫外線について解説。また、「安全性、有効性、持続性」の観点から考える選定基準が重要だと説いた。女優・タレントのMEGUMl、プロ車いすアスリートの廣道純選手も登壇し、トークショーを行った。MEGUMlは乳がん検診について南雲医師に質問し、理解を深めた様子だった。

 南雲医師は囲み取材に応じ、「ひなたぼっこや日光浴というものは感染症などを予防するために、もともとは国も推奨したものです。それが、わずか35年の間に皮膚がんになると悪者になってしまった。みなさんには日に当たっていただきたい。日焼けをすることによって皮膚の保護膜ができ、体の中にビタミンDという素晴らしい栄養が作られていくことを知っていただきたい」と話した。
 
 報道陣からはコロナウイルスに関連する質問が相次いだ。予防のためには血中のビタミンDの濃度を高めることをポイントに挙げ、「夏に日に当たると冬に風邪をひかないということわざがあるぐらい。今から日焼けがなかなかできない方はビタミンDを積極的に取ることがもしかすると、うがいやマスク以上の効果があるのかなと思います」と述べた。

 現在、国内ではマスク不足が解消されず、人が集まるイベントの中止・延期の“自粛ムード”が高まっている。南雲医師はマスク不足に関して、「マスクで予防できるという有効性は医学的には認められてはいないんです。ただ、咳をされている方が周囲の方々に不快感であるとか、または飛沫感染と言いますが、自分の咳の分泌物をかけたりしないようにするエチケットですね。マナーとしてマスクをすることは必要だと思います。マスクのない時に咳をする時は、袖口で覆うこと。手で口をふさいでしまいますと、それで吊革につかまったりすると、周りに広げてしまう。袖口で咳をふさぐこと。こういうことは必要です」とアドバイスした。

 イベントの自粛については「政府もすべてのイベントを自粛しろと言っているのではなくて、今の時期に本当に必要かどうかを考えてくれ、ということを言っているわけで、逆に健康に関するイベントは、僕はむしろこまめに、感染対策であるとか、疾病予防のイベントは僕は行われてもいいんじゃないかと思います」と強調した。

 コロナウイルスの感染予防のための食事について、「食事だけではビタミンDの数字は上がらない。サプリメント、食事、紫外線に当たることの三つどもえで考えていただきたい。食事で言うなら、魚と卵ときのこです。魚卵がいいです。いくら、筋子、あん肝もそうです。からすみ、それも太陽で干してあるものはすごくいい」と話した。

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