舞台「文アル」が開幕 シリーズ初参加の赤澤遼太郎「皆さまの前でお芝居できる喜びを噛みしめて」
東京・シアター1010で3日、舞台「文豪とアルケミスト 捻クレ者ノ独唱(アリア)」の公開ゲネプロが行われた。主人公・徳田秋声を演じる赤澤遼太郎は、「皆さまの前でお芝居できる喜びを噛みしめて千秋楽まで走り抜けたい」と意気込んだ。
“浸食者”から文学書を守り抜くゲームの舞台化
東京・シアター1010で3日、舞台「文豪とアルケミスト 捻クレ者ノ独唱(アリア)」の公開ゲネプロが行われた。主人公・徳田秋声を演じる赤澤遼太郎は、「皆さまの前でお芝居できる喜びを噛みしめて千秋楽まで走り抜けたい」と意気込んだ。
「文豪とアルケミスト」は、人々の記憶から文学が奪われる前に、文豪とともに敵である“浸食者”から文学書を守り抜くことを目指す、DMM GAMESで配信中の文豪転生シミュレーションゲーム。2019年2月に第1弾が上演され、今作は舞台化シリーズ第4弾。主人公・徳田秋声役を赤澤が務め、山崎晶吾、小南光司、斉藤秀翼、正木郁、澤邊寧央、玉城裕規、平野良ら実力派俳優陣が出演している。
文学作品を守るためにこの世に再び転生した文豪たち。尾崎紅葉(玉城)と泉鏡花(山崎)、徳田は奇跡的な再会を果たし、みなそれぞれが懐かしさに浸る中、徳田はどこか戸惑いが隠せない。ある日、徳田の師である紅葉の作品「金色夜叉」が突如浸食される事態が起こる。太宰治(平野)らの協力のもと、無事に作品に潜書した徳田たちは浸食者にとどめを刺そうとするが、思いもよらない出来事が起きる。
主演の赤澤は「コロナ禍においてまだまだ予断を許さない状況の中、スタッフさんのさまざまなケアやサポートのおかげでこうして今日を迎えることができました」とあいさつし、「お芝居としても主演である自分が、一番徳田秋声になれていなくて、たくさん心配をさせてしまったように思います。でも今は自信を持ています。カンパニーが一丸となって迎えることができた初日。日々の稽古で積み重ねた一場一場すべてが見どころです!」とアピールした。
新しく参加する尾崎一門が物語の中心となる今作に、太宰などおなじみのキャラクターが華を添える。華やかな和装に身を包んだ文豪たちが見せるボリュームのある殺陣は圧巻。せりふ量も多く、文豪たちのさまざまな思いが交錯する物語を存分に楽しむことができそうだ。舞台「文豪とアルケミスト 捻クレ者ノ独唱(アリア)」は3日から13日まで東京・シアター1010で、18日から20日まで大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。一部公演は生配信あり。
※山崎晶吾の「崎」の正式表記はたつさき