俳優の永山瑛太が2日、都内で行われたWOWOW開局30周年記念「アクターズ・ショート・フィルム2」完成報告会に登壇した。監督以外に脚本も手掛けた永山は「俳優部は現場でお芝居することだけではない。スタッフの人たちとモノづくりをしているんだとあらためて感じる、いい機会をいただけて感謝しています」とあいさつした。

「アクターズ・ショート・フィルム」はWOWOWが開局30周年を記念して行ったプロジェクトで、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作し、世界から6000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル＆アジア」(SSFF＆ASIA)のグランプリ：ジョージ・ルーカス アワードを目指すというもの。

　同プロジェクトは今回が第2弾の実施。この日のイベントには監督を務めた青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山瑛太、前田敦子の5人が登場し、トークショーを行った。永山は「（役者には）膨大なせりふ量を一言一句そのまま覚えてもらった。すごいせりふ量だったので感謝しています」と振り返った前田のコメントを受け、「前田敦子さんというのは本当にサディスティックな方」とツッコみ、会場を笑わせた。

　永山自身は主演に役所広司を迎えた作品を制作。「プロデューサーには『役所さんは厳しい』と言われたけど、絶対に曲げてはいけないと思って、僕が直接役所さんにオファーさせていただいた」とキャスティングの裏話を披露。自身が手掛けた脚本にはほとんどせりふがなかったことを明かし、演じ切った役所に対して「本当に感謝しています」と頭を下げた。

　各作品の主演には、青柳監督作に村上虹郎、玉城監督作に琉花と奥平大兼(ダブル主演)、千葉監督作は千葉自ら主演も務め、伊藤沙莉とダブル主演、そして永山監督作に役所、前田監督作に柳英里紗と三浦貴大(ダブル主演)と多彩な俳優陣が集結している。「アクターズ・ショート・フィルム」は、6日午後5時からWOWOWで放送・配信される。