コロナ猛威 私立中入試で男女最難関の対応分かれる 桜蔭は追試なし、開成は23日に追試

新型コロナウイルスの新変異株であるオミクロン株が猛威を振るう中、東京と神奈川では1日から私立中学校の入学試験が始まった。

急こう配の坂道を上っていくと桜蔭学園の校舎が見えてくる【写真:ENCOUNT編集部】
急こう配の坂道を上っていくと桜蔭学園の校舎が見えてくる【写真:ENCOUNT編集部】

発熱すれば保健室での別室受験を検討

 新型コロナウイルスの新変異株であるオミクロン株が猛威を振るう中、東京と神奈川では1日から私立中学校の入学試験が始まった。

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 女子御三家最難関の桜蔭中(東京・本郷)では、午前8時ごろから受験生と付き添いの保護者が続々と集まり始めた。最寄り駅のJR総武線水道橋駅や都営地下鉄三田線水道橋駅から同校に向かう場合、忠弥坂を上っていくことになるが、かなりの急こう配で「ハア、ハア」と息を切らす保護者の姿が見られた。体力の消耗を避けるために東京メトロ丸の内線か都営地下鉄大江戸線の本郷三丁目駅から徒歩で向かうという選択もあるが、今度は歩く距離が長くなってしまうため悩ましい。学校周辺では警視庁スクールサポーターの面々やパトカーが警戒にあたっていた。

 この日の入試は午前8時40分までに登校。午前9時から国語(50分)、算数(50分)、社会(30分)、理科(30分)の各科目試験が行われ、面接試験については対面での接触を避けるため口頭ではなく記述による方法に変更された。コロナ前に対面で行われていた面接試験では、志望動機や通学経路・時間、座右の銘とそれが好きな理由などについて質問されたという。

 新型コロナウイルス感染症への対策にも追われた。入試当日は保護者に受験生の体温チェックを要請。校舎入口ではサーマルカメラによる検温を行い、反応があった場合は保健室で再検温。37.5度以上の場合は受験できない。そこまでの熱はないものの、発熱や咳などの症状がある受験生は受付で申し出れば保健室での別室受験を検討する、とした。

 コロナ感染が疑われたり濃厚接触者になってしまった受験生に対する「受験機会の確保」を掲げて23日に追試験の実施を決めた開成中とは異なり、桜蔭中では追試験を行わないことが決まっている。

次のページへ (2/2) 【写真】パトカーが会場周辺で警戒…桜蔭中校舎の周囲の様子
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