DDTに「赤い超彗星」が出現 Eruption仕様の岡谷英樹は一気にテッペンを目指す

「Eruptionの若武者」岡谷英樹が文字通りの赤い噴煙をあげた。Eruptionに加入した岡谷はDDT1・30東京・後楽園ホール大会で樋口和貞、坂口征夫、赤井沙希と組み、ユニット入り後初のメンバー全員そろっての試合に臨んだ。

髪を赤く染め赤いコスチュームの岡谷英樹【写真:DDTプロレス提供】
髪を赤く染め赤いコスチュームの岡谷英樹【写真:DDTプロレス提供】

2・5小山大会の遠藤、秋山組戦が正念場

「Eruptionの若武者」岡谷英樹が文字通りの赤い噴煙をあげた。Eruptionに加入した岡谷はDDT1・30東京・後楽園ホール大会で樋口和貞、坂口征夫、赤井沙希と組み、ユニット入り後初のメンバー全員そろっての試合に臨んだ。

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 髪を赤く染め、コスチュームも赤。爆発、噴火を意味するEruptionの若武者らしいいで立ちに変身し、これまでのキャッチフレーズ「YOUNG MAN」は返上した。思えばデビューは2020年3月。キャリア2年足らずとは思えないほど、堂々とした勇姿だった。

 赤井の水面蹴りとタイミングを合わせたエルボーを放つなど、合体プレーも披露。ドロップキック、ブルドッキングヘッドロック、ノーザンライトスープレックスもさえ渡った。ダイビングニードロップで小嶋斗偉を仕留め、Eruption入りを自ら祝った。

 この日からスタートした「Ultimate Tag League」に樋口とのコンビで出場。AブロックにエントリーされたがEruptionからは参加するのは1チームのみ。軍団を代表しての出陣に期待は高まる一方だ。

「今日からタッグリーグ戦が開幕。初戦は2・5(栃木・)小山(市立文化センター)大会の秋山さんとやるということで、めちゃくちゃ気合が入っている」という岡谷に、軍団のリーダー、坂口は「いいか、岡谷。『さん』付けなんかするな。敵だろ」とアドバイス。岡谷は「秋山準から絶対に勝つ」と即座に呼応した。坂口も「これがEruptionの岡谷だ。よく見とけ!」と頼もし気だった。

 元より岡谷は「上に行くためにEruptionに入った。仲良しこよしではない。いつでも樋口さんとも闘う」と平然と言ってのける。軍団入りしたのは、あくまで自分がのし上がるための手段に過ぎない。選手個々の思いを尊重するEruptionが自分にとって1番、都合が良いから選んだだけだ。

「全員を踏み台にして俺は上に行く」とまで言ってのける岡谷を、樋口は「もともとEruptionは、そういうチーム。この2人で優勝すれば、KO-Dタッグ王座のベルトもついてくる。Eruption飛躍の年にしたい」と見守っている。

 今リーグ戦は樋口の言うように「ユニット対抗という部分もある」のは確か。

 The37KAMIINAからはAブロックに竹下幸之介、上野勇希組、Bブロックに勝俣瞬馬、MAO組が参戦。BURNINGから遠藤哲哉、秋山準組(A)が、DISASTER BOXからタッグ王座を返上して背水の陣でHARASHIMA、吉村直巳組(B)が出陣。DAMNATION T.Aの佐々木大輔、MJボー組(B)、CDKのクリス・ブルックス、高梨将弘組(B)、フェロモンズの飯野“セクシー”雄貴、今成“ファンタスティック”夢人組(B)のユニット勢に加えて、火野裕士、納谷幸男組(A)、近藤修司、平田一喜組(A)そしてEruptionの樋口、岡谷組(A)と精鋭ばかり10チームがA、B両ブロックに分かれて、2・27後楽園ホール大会の優勝決定戦当日まで過酷な公式戦を争うことになっている。

 樋口、岡谷組のリーグ戦第1戦の相手は2・5小山大会の遠藤、秋山組。新生BURNINGのリーダー、参謀コンビ。優勝候補の一角でもある遠藤、秋山組は1・30決戦で、火野、納谷組を下し順調に白星発進している。遠藤と秋山は「残り全勝」と声をそろえる。遠藤が「岡谷、Eruptionに入ってどう変わったか? まだわからいけどどっちにしろ、俺たちがきっちりと料理してやる」と言えば秋山も「よし」と応じ、岡谷への興味を示した。

 小、中学校では野球、高校では柔道に取り組んだ岡谷だったが、新日本プロレスの第24回G1クライマックス(14年)決勝戦、オカダ・カズチカVS中邑真輔をテレビ観戦し、プロレスにドハマり。そして「今まで見たことのないDDTのプロレス」に衝撃を受け、DDT入りしたという。

 デビュー間もなく、全日本プロレスから移籍してきた秋山が率いる「準烈」に加わっており、当初から逸材ぶりを発揮していた岡谷。2・5小山大会の遠藤、秋山組が正念場となるのは間違いない。この2人を踏み台にできれば、一気にテッペンが見えてくる。00年生まれの「赤い彗星」の野望を後押ししたくなった。

次のページへ (2/2) 【写真】樋口和貞、赤井沙希、坂口征夫との集合ショット
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