広瀬アリス、ドラマはラブコメも自身はバイオレンス好き「全てを忘れて没頭できる」

女優の広瀬アリス(27)が、主演ドラマ「失恋めし」(全10話、Amazonプライム・ビデオで配信中)で漫画家役に初挑戦した。タウン誌で「失恋めし」という漫画を描くイラストレーターが出会う失恋と食の物語。プライベートではバイオレンス・コミック好きの広瀬がドラマの舞台裏、コミック愛を語った。

コミック愛を語った広瀬アリス【写真:荒川祐史】
コミック愛を語った広瀬アリス【写真:荒川祐史】

広瀬アリスインタビュー 主演ドラマ「失恋めし」で漫画家役に初挑戦

 女優の広瀬アリス(27)が、主演ドラマ「失恋めし」(全10話、Amazonプライム・ビデオで配信中)で漫画家役に初挑戦した。タウン誌で「失恋めし」という漫画を描くイラストレーターが出会う失恋と食の物語。プライベートではバイオレンス・コミック好きの広瀬がドラマの舞台裏、コミック愛を語った。(取材・文=平辻哲也)

 第33回日本ジュエリーベストドレッサー賞20代部門を受賞するなど、今最も輝いている女優の一人、広瀬。「失恋めし」は、コメディアンヌな魅力、その天性の明るさなどが広瀬の詰まった作品。イッキ見してしまうことは間違いなしだ。

 ドラマは、木丸みさきのコミックエッセー「失恋めし」(KADOKAWA刊)が原案。「失恋めし」という漫画を描くイラストレーターが花屋の青年に恋心を抱いたり、さまざまな人の失恋エピソードと食に出会っていく。笑ったり、ほっこりしたり、じんわりと心にしみるコメディーだ。映画「勝手にふるえてろ」(17年)や「私をくいとめて」(20年)の大九明子監督がメガホンを取った。

「本当に初めて尽くしでした。作品のテイスト、初の漫画家役、大九監督とのお仕事……。全部が新鮮でした。漫画は好きですが、絵心はないので、下手に見えないように演じました。大九監督は女性らしい繊細さがあって、ちょっと妄想癖のあるクセのある人たちを、かわいらしく撮ってくださいます。感情が爆発して、喜ぶシーンなどは長回しなので、演じやすかったです」と振り返る。

 ヒロインは食べることが大好き。「ドラマに出てくるお店は監督をはじめ、スタッフが実際に食べて厳選したお店です。お店の人気メニューを食べているんですけど、毎回、『このメニュー以外は、何がおいしかったですか?』と聞いていました。このお店ならビールも飲みたいから、電車で来ないとダメだな、とか、家から店までの電車の時間を調べたりも。普段入りやすいお店、おしゃれなカフェチックなお店、ガッツリ系のお店などが多いからこそ親近感もあるのかなと思います」。

 ドラマで登場する“失恋めし”の中でも特にオススメは? 「全部おいしかったんですが、今の気分は大学イモ(第4話)です。撮影は昨年の夏から秋にかけてだったのですが、大学イモの回は天候が微妙だったんです。毎回、強風か雨。天気がいい日にあらためてじっくり味わいたいです。実際の店員のおばさんが出してくださっているんですが、気前よく、通常の2倍ぐらいの量を入れてくれました」。

次のページへ (2/3) 初日撮影にいつものクセで団子結びに、監督が「これからはこれでいきましょう」
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