話題の神社ソムリエ・佐々木優太を直撃 訪ねた神社は1万社以上、3児のパパの夢とは?

佐々木優太は「人のためにこの活動をしていきたい」と熱い思いを持っている【写真:荒川祐史】
佐々木優太は「人のためにこの活動をしていきたい」と熱い思いを持っている【写真:荒川祐史】

8歳長女、4歳長男、0歳次男の3人の子どものパパ

 長引くコロナ禍で、閉塞感や不安感がつきまとう。悪疫退散、無病息災を願うことに関心が集まっていることもあるだろう。再注目される神社の意義付け。「昔のお伊勢参りの絵をよく見ると、人々は“マイひしゃく”を持っています。それに、神社では、手を洗って口をゆすぎますよね。神社参拝はもともと、ソーシャルディスタンスを保ち、衛生面にも注意を払っていたわけです。島国日本の疫病との闘いの歴史と深く関わっています」と説明してくれた。それに、「御成敗式目には、神社に人が集まると神様の力になって、その力に人々があやかるようになる、といったことが書いてあります。神社に集まることは大事なこととされてきたのです。今で言うパワースポットの側面もありますが、神社は昔から季節の行事や催事を行い、地元の人々が交流する場所でした」。神社本来が持つ役目は、地域のコミュニティー拠点だというのだ。

 また、コロナ禍でなかなか外出しにくい現状もある中で、オンラインを活用した“リモート参拝”も取り入れられている。「厳しいご時世で、実際につぶれる神社も出てきています。今は、お守りなども郵送で受け取れる神社もあります。もっと気軽に、神社と接してもらえれば」との思いを語る。

日々の行動の積み重ねが開運につながると語った佐々木優太【写真:荒川祐史】
日々の行動の積み重ねが開運につながると語った佐々木優太【写真:荒川祐史】

 それに、ちょっと身が引き締まることも教えてくれた。「僕は神社に、『寄る』『行く』という言葉は決して使いません。『上がる』と言います。祭られている神様は、私たちより上の存在であることを忘れてはなりません。敬う気持ちが大切です」と強調する。それに、社会人として大事なことも。「言ってみれば、神社は心を鍛えるジムです。神社の中では、参道の真ん中を歩かず、きちっとお辞儀をして、礼儀正しく振る舞いますよね。神社の外でも、同じことをすることが大事です。訪問先で廊下の真ん中は歩きませんよね。あいさつは基本です。日々の行動の積み重ねが開運につながるのですよ」と、厳かな口調で語った。

 8歳長女、4歳長男、そして、0歳次男の3人の子どものパパ。大黒柱になった今でも、ミュージシャンの夢を追いかけたい思いはあるのか。実は数年前に、一度は“引退”した。「代々木のライブハウスで、最高のパフォーマンスができたことがありました。でも、ライブが終わって、CDが1枚も売れなかった」。ただ、ここのところ、テレビ番組の共演者や芸能関係者から歌を褒められることが多くなり、「何の因果か、歌を辞めて神社の方面がうまくいき始めたのに、歌のことを評価してもらえるんです」。ギターで作詞作曲をすると、神社の歌ができるという。神社ソムリエの歌声が気になるところだ。

□佐々木優太(ささき・ゆうた)、1984年7月7日、兵庫県生まれ。テレビ埼玉「いまドキッ!埼玉」MCを担当。YouTubeチャンネル「神社ソムリエのあやかりチャンネル」配信、ラジオ番組でも活躍。神社広報誌「まほろば」で連載を担当している。趣味のバイクは「ハーレーダビッドソンXL1200NS」「ヤマハXSR700」を所持。さらに、車はホンダ「S660」を乗りこなしている。

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