青木真也がRIZIN.21を斬る!「朝倉未来戦? 70キロ以下に下げてやる価値はない」

“バカサバイバー"青木真也が、「RIZIN.21」(22日、静岡・浜松アリーナ)が開催された同時刻、世界で人気No1の動画配信サービス「17LIVE(イチナナ)」に出演した。これは番組内でRIZINの生中継配信を観ながら、その場で青木が思ったことをライブ配信していくもの。いわば「裏RIZIN」。出演者は青木の他に、聞き手をブランドプロデューサーの久々野智小哲津(くくのち・こてつ)氏が務めた。

動画配信サービスでRIZINをおおいに語った青木真也
動画配信サービスでRIZINをおおいに語った青木真也

動画配信サービス「17LIVE(イチナナ)」に出演

“バカサバイバー”青木真也が、「RIZIN.21」(22日、静岡・浜松アリーナ)が開催された同時刻、世界で人気No1の動画配信サービス「17LIVE(イチナナ)」に出演した。これは番組内でRIZINの生中継配信を観ながら、その場で青木が思ったことをライブ配信していくもの。いわば「裏RIZIN」。出演者は青木の他に、聞き手をブランドプロデューサーの久々野智小哲津(くくのち・こてつ)氏が務めた。

 配信は午後5時開始で大会の後半戦から。まず青木は、RIZINのような「総合格闘技」と呼ばれるジャンルが、最近は「混合格闘技」となっていると指摘。曰く、「組み技は打撃であり打撃は組み技である」と持論を展開していく。

 第8試合のロッキー・マルチネスVS関根“シュレック”秀樹戦では、「(関根は)派手に負けると思う。彼は柔術家であってMMAファイターではない。もし柔術ルールでやっても俺のほうが強いと思う。それと地方大会にありがちだけど、今日のRIZINは味付けがあっさりしちゃう」と言い放つ。青木の言う「あっさりした味付け」とは、「勝負論が見えやすい試合」を指すのだという。

 結果的にこの試合は1R4分4秒、ロッキーがグランドパンチ(TKO)で勝利を奪ったが、「レフェリーの止めるタイミングが3、4テンポ遅い。ヤバすぎる」とレフェリングに関して警鐘を鳴らした。

 また、今回の配信における最大の注目は、チャンネル登録数89万人という驚異的な数字を誇る日本一のYouTube格闘家、朝倉未来に関して青木がどうコメントしていくのか。この一点にあった。

 ファイターとして考えれば、年齢的にもキャリア的にも実績的にも圧倒的に青木に軍配が上がる。もちろんリング内外のお騒がせ度を含めた修羅場の数でも、青木に1日の長がある。だからこそ現在、日本格闘技界で最も勢いのある朝倉未来の試合を青木がどう評価するのか。改めて確認しておくのは非常に興味深い視点だと思った。

 そんなことを考えていると、青木がまずは独自のYouTube論を披露する。曰く、「確かにYouTubeにも良いコンテンツはたくさんあるけど、(一般的には)無料にすればするほど、内容的にはくだらなくなっていく。それよりも課金形式にして、しっかりと深い層に届けていかないと(コンテンツの)意味が変わっていく。あれはやっぱり頭の悪いヤツが見るものですよ。頭がよかったら違うものを見るでしょう」と激辛な見解。

 さらに専門誌に掲載されていた「俺はテイクダウンされにくい」との朝倉のコメントには、「俺は思うんだけど。俺だって組み技で負けないと思っていたって、強いのとやったら組み技で負けるし、やっぱり上には上がいるっていうクソ当たり前のことですよね」と経験談を話しながら、「もしアメリカのどレスラーとやればテイクダウンされるだろうしね」と続けていく。

 対日本人に関しても、「俺、負けるなって思ったヤツはあんまりいないかな」とした上で、それでも堀口恭司に関しては「やっていることが一人だけ違う。それはレベルも含めて全部わかりますよ」と特別視していることを明かすと、「仮に自分と階級が同じであれば、(誰であろうと)対戦したらどうなのかを考える」との見解を示した。

 ならばと聞き手が、今回の朝倉が68キロ契約の試合だった点を引き合いに出しながら、「68キロであれば(青木×朝倉戦は)やろうと思えば可能?」と水を向けると、「やろうと思えば可能だけど、やりたくないよね」とキッパリ。

 その理由を問われると、「別にやる価値がないから。70キロ以下に下げる価値がないです、正直(※青木が主戦場としているのは主に70キロ以下とされるライト級であり、それより下げる気はないという意味)。だってあります? 今一定の価値があるのに、なぜ俺が下げてまでやるの? そうなると今度はマネーゲーム(※ファイトマネーの金額次第)になるしかない。でもそこに(主催者)は乗ってこないから、そうはならないです」と結論づけた。

 この後、実際に朝倉の試合が始まると、ファーストコンタクトを見た段階で「(朝倉のほうが)ひとまわり強いな」と口にする。青木曰く、「間と攻撃の感じ」でそう直感したという。

 そして、「(対戦相手のダニエル・サラスは)打たれ強いから(朝倉は)ちょっとビックリしていると思う」と話しつつ、「2Rで倒すんじゃないかな」と続けると、結果としては青木の言う通り、2Rに入った段階で朝倉が左ハイキックからそのままサラスをなぎ倒し、パウンドの連打でKO勝利を奪った。

 この映像を観ながら青木は、「興行的にはここまでしっかりメインを締めてくれる選手が育ったことは凄いんじゃないかな」としながらも、「だけど朝倉選手に対して(青木の)気持ちがキテない。凄く言われるんだけど、なんとも思ってないんですよ」と冷静に回答。それでも「朝倉はしばらく勝ち続けるんじゃないかな」と予想した。

 ちなみに試合後のリング上でKRAZY BEEの朴光哲が朝倉への対戦を表明したことに関しては、「(朴は最近)負けが込んでいるし、センスあるマッチアップとは言えない」と辛口コメント。それでもRIZINに関しては「まあ、うまく最後は締まったんじゃないですか? とにかく早く終わってよかったんじゃない? 今年は朝倉未来で行くんだと思います。(朝倉のような)軸ができたからそれでいいと思うし、見やすくなっている」とまとめ、一定の評価を示した格好だ。

 今後のRIZINに関して聞かれると、「今日勝った選手をうまく回していくんじゃないですか?」と分析し、「メインが地味じゃないか?」というユーザーからのコメントに関しては「メインで勝たなきゃいけないってああいう感じなんですよ。様式美みたいな感じではありますね」と朝倉をフォロー。経験者だからこそ語れる重みのある言葉で締めくくった。

 RIZIN以外の話だと、昨年も話題になった那須川天心VS武尊戦についても改めて言及。

「絶対に実現しない。K-1が(武尊を)出すと思えないから。でもあれを、やれるとかやらせなきゃって言っている人たちは、素人オブ素人たちですよね。(事情が)わかってない。どれだけ大変か。何人の人生がかかっているかっていう話」と実現が極めて困難だという見解を示す。

 それでも実現させる方法として「極端な話、何十億とか何百億とか動けば。例えばサイバーエージェントが(武尊の所属する)K-1を買って、(天心の所属する)RIZEを買ってってなればいいけど、考えづらいじゃん」とまとめ、あっという間に約1時間半の配信は終了した。

 青木にとってはRIZINの生中継を観ながらのライブ配信は今回が初となったが、実は配信中に、自身の有料ブログ(NOTE)の原稿も書いていた(2200文字ほど)のだから恐れ入る。実際、配信終了直後にそれを世界最速公開しているのだから二度ビックリである。

 なお、SNS上には「青木真也の解説でRIZIN観れるの最高」「一切忖度ない青木真也選手らしい解説で最高に楽しい」といった類のユーザーのコメントが見受けられたが、確かにひと昔前では考えられない内容のライブ配信が容易く実現してしまう点は非常に現代的だ。関係者も「青木選手のおかげで初めて『17LIVE(イチナナ)』を見た方が数多くいたようです。通常ではありえない数の新規フォロワーが増えました」と手放しで喜んでいた。

 もちろん、青木自身も「これいいですね、楽で。これでしゃべって回っていくのは凄くいい」とご機嫌な様子。

 そうした盛り上がりを受けて、早速、青木は本日2月23日(日)夜、同じく「17 Live」の個人アカウント「青木真也」(https://17.live/profile/r/6809455)でライブ配信を行う予定だという。
 
 ユーザー、スタッフ(関係者)、演者のそれぞれが笑顔になるのであれば、これ以上の喜びはない。次回のRIZINは4月19日、横浜アリーナで開催されることが公にされたが、その際にも今回のような「裏RIZIN」が開催されるのか。それも含め、一つの事象を様々な角度で楽しむことの重要性やモノの見方の多様さを改めて実感。SNSの時代、恐るべしである。

次のページへ (2/2) 【画像】はやりのYouTubeについて激辛見解を示した青木真也の実際の写真
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