――1月からは岡田奈々さんプロデュースの「僕たちの恋の予感」公演がスタートしています。船上公演第1弾の「GO!GO! little SEABIRDS!!」公演とはまた違ったSTU48の魅力を堪能できるセットリストですよね。

今村「『僕恋』公演は可愛い曲、カッコいい曲、いろんなタイプがあって、ユニット曲も奈々さんが考えてくださったのでメンバーにぴったりの構成になっています。いろんな楽曲に挑戦することで表現力も増していくかなと」

甲斐「ペア振りとアイコンタクトをする箇所がたくさんあるので、“同じ公演”は一つもないです。同じ曲をやっても毎回違うよね」

今村「フリーのダンスのところがあったり、台詞を毎回変えていたり、いろいろメンバー同士で話し合って公演に挑んでいます。同じ公演がない分、ファンの皆さんに楽しんで頂けるはずですし、自分たちも考えながらできるので、成長できていると思います」

――「となりのバナナ」での矢野帆夏さんとの台詞の掛け合いは絶妙ですよね。

甲斐「あれはリハーサルの時にざっくり感覚でやってみて、それを本番までに磨き上げるって感じです。遂行してます」

今村「遂行って(笑)」

甲斐「リハーサルはなんとなく。本番までに遂行です」

今村「覚えたての言葉みたいになってるよ(笑)」

甲斐「違うよ！　ちょっと使いたさもあるけど(笑)。みちゅたちがやっている『涙の表面張力』の次なので、ダンスナンバーがバシっと決まった後に出るのが最初は難しかったです。でも、今ではもう開き直りました」

今村「私は、ほのたんと心愛だからできる曲だと思ってるよ」

甲斐「ありがとう！」

今村「面白い2人だから(笑)」

甲斐「どういうこと？(笑)。たしかに普段からあんな感じだけど」

――昨年11月から行ってきた初の全国ツアーも追加公演終盤。ファイナルの福岡公演が3月1日に控えています。

今村「握手会で東京やそのほかの地方に行ったことはあるんですけど、これまで足を運べていなかった都道府県にも行けて、いろんな場所で応援して頂けているんだなと改めて実感しました。ツアーでは、名古屋だったらSKE48さん、大阪だったらNMB48さんと、いろんな楽曲を披露することもできましたし、ユニット曲も初挑戦のものをやってその衣装を着させてもらったり、メンバーの新しい一面を見れて良かったなと思います」

甲斐「(2月24日の)舞浜公演では、2期研究生が初めて私たちと一緒にライブをするので、すごく楽しみです」

今村「テレビ番組で一緒になっているメンバーもいるんですけど、2期研究生全員と一緒になるのは舞浜が初めてになります。その日は奈々さんもいらっしゃるので、新しいSTU48で力強く盛り上げていきたいです」

――最後に2020年の抱負を訊かせてください。

今村「20歳になったので、まずはもっとしっかりした大人になること。キャプテンとしては、2期研究生とたくさん話して絆を深めていって、『STU48っていいね』『STU48を応援していて良かった』と言ってもらえるようなグループを作っていきたいと思います」

甲斐「2019年は『長崎ちゃんめん』の初代看板娘として、CMを通してたくさんの方に自分のことを知って頂けました。2020年はカープで言うスラィリーみたいな存在になりたいなって(笑)。今まで以上に覚えてもらって愛されるような……」

今村「マスコットみたいな？」

甲斐「そう、それ！ STU48のマスコット的な存在になるのが2020年の目標です」

今村「もう十分その域に達してるよ」

甲斐「優しい！ ありがとう！」

[PROFILE]
今村美月(いまむら・みつき)/2000年2月19日生まれ、広島県出身。STU48 1期生。AKB48グループ屈指のダンスと歌唱力だけでなく、全体を俯瞰できる広い視野、メンバーを包み込む優しさも備えた“スーパーアイドル”。今年1月に岡田奈々からキャプテンを受け継ぎ、新生STU48の先頭に立ってさらなる進化を誓う。ニックネームは「みちゅ」。

甲斐心愛(かい・ここあ)/2003年11月28日生まれ、広島県出身。STU48 1期生。明るく物怖じしない性格でグループに活力を生み出す、天真爛漫な“切り込み隊長”。自分に厳しく、常に全力パフォーマンスを貫く姿勢は観る者を惹きつける。かつて年間パスも持っていたほど根っからのカープファンで、夢は始球式。ニックネームは「ここあ」「さんしろー」。