女性アナが番組中に泣いた理由「BTSは唯一無二の存在」 自分愛する大切さに“沼”る

アシスタントを務めるひろたみゆ紀アナもBTSに沼った【写真:(C)ニッポン放送】
アシスタントを務めるひろたみゆ紀アナもBTSに沼った【写真:(C)ニッポン放送】

3年間の韓国生活で感じた日韓の違い「似ているけど違うところも多い」

――塚地さんの出演回では感極まった塚地さんが涙声になり、ひろたアナも一緒に泣いていました。どういう心境だったのですか?

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「一番大きかったのはもらい泣きです。5夜目に出演した塚地さんは1夜目の宮崎さん、2夜目の斎藤さん、3夜目の古家さん、4夜目の磯野さんの番組を全部聴いたうえで悩んで悩んだ末に塚地さんオリジナルの『夢のセットリスト』を発表しました。選曲に悩んだこととずっと応援していたBTSがここまで上り詰めたんだという万感の思いで泣かれたと思いますが、私も5日間アシスタントを続けてきてARMYの皆さんの気持ちが分かってきました。BTSをあまり知らない方も番組を聴いてくださいましたが、そういう方々とBTSをよく知っている方々の間の架け橋になりたいとずっと思ってきました。番組を通して少しは架け橋になれたのかな、という思いもあって、こみ上げてきたんだと思います」

――BTSの今後の活動について期待したいことは?

「さらにグローバルな活動を通して国境も性別も関係ないんだということを発信する、そんな役割を担ってほしいと思います。分断された世の中には、自分の国や自分だけよければいいという考え方があるのでしょうが、それでは地球全体がおかしなことになってしまうと思います。環境も戦争もそうですし。それを超えた流れを作りつつあるのがBTSかもしれません。他にもアーティストの方々がたくさんいらっしゃいますが、アイコン的に頑張っているのがBTSでは。彼らの存在を意識して見続けていけば、頑張っているけど目立たない人たちにも目がいくのではないかと期待したいです」

――ところで韓国に留学した理由は何でしょう?

「単純に海外留学したかったことと、ニューヨークなどに比べ物価が安かったこと、文化的に近いこともあって韓国を選びました。当時は東方神起ファンの日本人学生がクラスの半分くらいいて、『なぜ東方神起が日本でウケるのか』を語学堂の卒論テーマにしている人もいました。私の卒論テーマはキムチの保存方法の歴史です。昔は甕(かめ)に入れて土の中に埋めていたのですが、88年のソウル五輪をきっかけに変化しました。今の韓国にはキムチ専用冷蔵庫があってキムチの保存に最適なマイナス1度に保たれるので、長期間おいしく食べられます。留学中にはやっていたドラマは『アイリス』『成均館スキャンダル』でした。韓国語の勉強にもなるのでよく見ていました」

――3年間の韓国生活で印象深い出来事はありますか?

「私の周囲は日本のことが好きな韓国人が多くて日韓の文化の違いや歴史についても語り合いました。平行線になるときもありましたが、話し合わないとお互い理解できないし、海外にいたことで日本の良さも再認識できました。日韓は似ているところがたくさんありますけど違うところも多い。留学生はみんな言ってましたが、例えばこんなことがあります。道を歩いていると韓国人ってバンバンぶつかってくるんですよ。日本ならぶつからないよう人をよけたり、もしぶつかったら『すいません』と一言謝るところなのに韓国人はぶつかって相手がもし倒れたら『大丈夫ですか?』と聞いてくる。謝りもしないで何が大丈夫なのか、さっぱり分からなくて語学堂の韓国人の先生に聞いたら『あ、それは身内だと思っているから謝らないんだよ。仲間だと思うから転んだら“大丈夫?”って心配するんだよ』と教えられました。韓国は他人との距離がすごく近い気がします。その言葉を聞いてから街で韓国人とぶつかってもイライラしなくなりました(笑)」

――24日から始まる「BTS マイ・ベスト・リクエスト」第2弾。意気込みを聞かせてください。

「第1弾ではパーソナリティーの方々をうまくアシストできるのだろうか、思いをうまく電波に乗せてお伝えできるのだろうかという不安がありました。ただ、日本人メンバーがいる韓国発のグローバルボーイズグループ・ENHYPEN(エンハイプン)が出演している月曜日の『オールナイトニッポンX』に当初から参加していましたので、私にオファーが来たのだと思います。『BTS マイ・ベスト・リクエスト』第2弾もARMYの方々と一緒に楽しみたいですし、ARMYではないリスナーの方々にもBTSの魅力を知ってほしいです。第2弾では、5人のパーソナリティーの方々が5日間で『夢のライブセットリスト』を作り上げるような企画も考えていますので、みんながひとつになれたらうれしいですね」

□ひろたみゆ紀(ひろた・みゆき)本名・廣田みゆき。栃木県出身。群馬県立女子大学文学部国文学科卒業後、NHK宇都宮放送局で契約キャスターとして勤務。1994年4月、エフエム栃木にアナウンサーとして入社。2001年にフリーに。09年に韓国・延世大学校韓国語学堂に入学し修了後、日本語講師と韓国の情報番組でパーソナリティーを務める。12年9月に帰国後、フリーアナやリポーターを務めながら16年10月からニッポン放送アナウンス室に所属。趣味は映画観賞、料理、DIY。特技は韓国語能力試験(TOPIK)6級、整理収納アドバイザー2級。好きな俳優はマ・ドンソク。好きな映画・ドラマは「ライフ イズ ビューティフル」「私はラブ・リーガル」。

○「BTS マイ・ベスト・リクエスト」第2弾概要

 24~28日、5夜連続生放送。24日(月)はドランクドラゴン・塚地武雅、25日(火)はDJ・古家正亨、26日(水)はAKB48・宮崎美穂、27日(木)は女優・磯野貴理子、28日(金)はトレンディエンジェル・斎藤司がパーソナリティーを担当する。リスナーから募集したBTSの楽曲リクエストに加えて、5人のパーソナリティー自身も選曲しBTSの音楽やエピソードを独自の思いで紹介する。

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