女性アナが番組中に泣いた理由「BTSは唯一無二の存在」 自分愛する大切さに“沼”る

ニッポン放送は24日から5夜連続で世界的アーティスト「BTS」の魅力に迫る特別番組「BTS マイ・ベスト・リクエスト」(毎回午後8時)を放送する。昨年12月に放送された同タイトルの特番の反響が大きかったため異例の早さで第2弾の放送が決まった。前回と同じく「ドランクドラゴン」塚地武雅、DJ・古家正亨、「AKB48」宮崎美穂、女優・磯野貴理子、「トレンディエンジェル」斎藤司がパーソナリティーを務める。最近は若者だけではなく年齢層の高い人の間でも人気のBTS。いったい彼らの“唯一無二”の魅力とは何なのか? 東京・有楽町の同局を訪れ、アシスタントを務めるひろたみゆ紀アナウンサーに聞いた。

「BTS マイ・ベスト・リクエスト」第2弾を飾る5人のパーソナリティー【写真:(C)ニッポン放送】
「BTS マイ・ベスト・リクエスト」第2弾を飾る5人のパーソナリティー【写真:(C)ニッポン放送】

5夜連続生放送、初回パーソナリティーは塚地武雅

 ニッポン放送は24日から5夜連続で世界的アーティスト「BTS」の魅力に迫る特別番組「BTS マイ・ベスト・リクエスト」(毎回午後8時)を放送する。昨年12月に放送された同タイトルの特番の反響が大きかったため異例の早さで第2弾の放送が決まった。前回と同じく「ドランクドラゴン」塚地武雅、DJ・古家正亨、「AKB48」宮崎美穂、女優・磯野貴理子、「トレンディエンジェル」斎藤司がパーソナリティーを務める。最近は若者だけではなく年齢層の高い人の間でも人気のBTS。いったい彼らの“唯一無二”の魅力とは何なのか? 東京・有楽町の同局を訪れ、アシスタントを務めるひろたみゆ紀アナウンサーに聞いた。(取材・文=鄭孝俊)

――昨年12月に放送された「BTS マイ・ベスト・リクエスト」にアシスタントとして出演されました。感想を聞かせてください。

「BTSのメンバー本人たちのコメントもなく、もちろん出演もない番組なのにどうして成り立つのだろう? とちょっと思ったりしました(笑)。でもアシスタントとして出演してみたらものすごく楽しくて。BTSは知っていましたが、BTS自体にはそんなに詳しくありませんでした。でも5夜連続で生放送をやってみて“沼(ぬま)”りましたね(笑)」

――ご自身が考えるBTSの魅力とは何でしょう?

「まずは楽曲です。それは誰もが納得できると思います。メロディーももちろん歌詞もいいですね。BTSの楽曲の歌詞を丹念に読んでいくと“現代”を表現していることが分かります。ユングの心理学を取り入れたり。若いファンが多いようですが、年配の男性にも人気があるとよく聞きます。ラブソングだとしてもそこに意味が付加されている感じがしますね。そしてパフォーマンス。ダンスがすごく上手なだけではなく、パフォーマンスとして見せる力がある。歌舞伎と同じように見せどころが分かっている、という印象がありますね。BTSはデビュー前もデビュー後もしばらく苦労したという話を『マイ・ベスト・リクエスト』に日替わり出演したパーソナリティーの皆さんからうかがって勉強になりました。苦労したからこそ、いろんな人たちの気持ちが分かるからそれを表現できるのかな、と思いました」

――先ほど「“現代”を表現している」とおっしゃいました。ひろたさんが考える“現代”とは何でしょうか?

「私は『ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町』(毎週日曜、午前5~7時)という生放送の番組も担当していまして、5時台におすすめの映画を2~3本紹介しています。そのたびに映画って現代を投影しているな、といつも思うのですが、それと同じようなことをBTSにも感じるんですね。特に『Love yourself』、自分を愛そうという考え方からすべてが始まる、というところ。今の世の中、すべてが断絶、分断されていて許容範囲が狭くなっていると思います。戦争や内紛にしてもLGBTQの方々に対しても許容できない、自分と違うものは受け入れられない、ネットでもすぐ他者をたたく、そういう部分がすごくある。でもBTSはそういう考え方に対して『違うんじゃないか?』と言ってくれている気がするんですよ。自分を愛することで人も愛することができる、自分を大切にできれば人も大切にできる。『心を広く持って受け入れようよ』ってBTSが言っているように感じます。そのうえで、楽曲の良さ、パフォーマンスのカッコ良さ、歌もダンスも一生懸命努力している。だけど素顔はかわいらしくてメンバー7人がワチャワチャしている動画がいっぱいアップされていて普通の子たちなんだ、とも思ってしまう。そのギャップにみんなやられちゃうんじゃないですかね(笑)。高齢層も魅了する奥深い仕掛けもありますし。天才的な才能があるのでしょうが、努力して乗り越えてきたからこそ他の人の気持ちが分かるし、ベースの人間力があるのではないでしょうか。ここがBTSの唯一無二の魅力です」

――「BTS マイ・ベスト・リクエスト」の第1弾では熱烈なARMY(=BTSのファン)であるパーソナリティーのみなさんが独自に「夢のセットリスト」を作りました。ひろたさんが「夢のセットリスト」を作るとしたら?

「新参者なので自分の好きな曲を並べただけですが、『IDOL』『八道江山(パルドカンサン)』『Boy With Luv』『Life Goes On』『Permission to Dance』の5曲です。『八道江山』は古家さんが12月15日放送の第3夜で紹介した『夢のセットリスト』の1曲目で取り上げていて、それを聴いて『わー、なんだこの曲、カッコいい!』と思って私も入れてみました。韓国の方言でのラップが魅力的です。私は韓国の延世大学語学堂に2年間留学してその後の1年間、韓国に残って日本語教師の仕事をしていました。それもあって韓国の方言が好きなんですね。日本もそうですが、温かみがある。曲の中では方言でその地域を自慢している表現がありますが、そういうところもすごく好きです。韓国内では大学を含めソウルが一番、という感覚があるなかで地方の良さやその地方で生まれた自分を肯定している、そんなところが好きですね」

――他の4曲の魅力は?

「夜中に自宅でスイングできる、というイメージですね。仕事で疲れて帰宅して1人で曲を聴きながら1日を振り返って体をスイングさせると気持ちがいい。激しくはしませんが、ちょっとダンスしながら曲を聴いていると楽しいですし、『Life Goes On』で少し落ち着いて最後に『Permission to Dance』を聴いて明日も頑張ろう! と思いながら寝ます(笑)。『Permission to Dance』の最後で全員がダンスするシーンが大好きで涙が出てきます。楽しい曲なのに気が付くと泣いている、みたいな。どういうわけなんでしょうね(笑)」

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