増田明美氏、マラソン解説“取材”の極意は選手の母親 「携帯電話の番号は必ず聞きます」
30日に開催される「第41回大阪国際女子マラソン」が、「奥村組スポーツスペシャル 第41回大阪国際女子マラソン」として30日正午、カンテレ・フジテレビ系全国ネットで生中継される。大会を控えこのほど、マラソン解説者の増田明美氏が、大阪・カンテレ本社で囲み会見を開催。増田氏ならではの視点で、今大会の見どころを“細かく”解説した。さらに、初挑戦となるYouTube裏生実況(大阪国際女子マラソンYouTubeチャンネル)にかける意気込みなどを語った。
30日号砲「第41回大阪国際女子マラソン」 YouTube裏生実況に森脇健児と“出場”
30日に開催される「第41回大阪国際女子マラソン」が、「奥村組スポーツスペシャル 第41回大阪国際女子マラソン」として30日正午、カンテレ・フジテレビ系全国ネットで生中継される。大会を控えこのほど、マラソン解説者の増田明美氏が、大阪・カンテレ本社で囲み会見を開催。増田氏ならではの視点で、今大会の見どころを“細かく”解説した。さらに、初挑戦となるYouTube裏生実況(大阪国際女子マラソンYouTubeチャンネル)にかける意気込みなどを語った。
今大会は、「2024年パリ五輪」に向けて、大阪から世界で戦える選手を生み出すというスローガンの下、来年7月に米国オレゴン州で行われる世界陸上競技選手権大会の日本代表候補争いが主軸となる。世界選手権派遣設定記録の「2時間23分18秒」を突破した「日本人1位と2位」が代表候補に。また、23年秋に行われる「パリ五輪」代表選考会(MGC)の出場権もかかっている。
――今大会の見どころは?
「なんと言っても世界選手権への代表争いです。パリ五輪に向けてのMGCの第一歩ですから、そこが一番の見どころです。選手たちもそこを目標にしている人が多いと思います」
――注目の選手は?
「松田瑞生(ダイハツ)さんは特に注目しています。そして、佐藤早也伽(積水化学)さん。この2人が面白いんじゃないかなと思います。
松田さんはこの2年間、波乱に満ちた競技人生でした。20年の大阪国際女子マラソンで優勝して、東京五輪出場が決まったと思ったら、名古屋ウィメンズマラソンで一山麻織選手(ワコール)に記録を抜かれてしまって。東京五輪代表に選ばれませんでした。補欠として福島で記者会見があったときに『私は本当は(この場に)来たくなかった』って泣いて。彼女は正直だから。そんな彼女を応援したくなってしまって『瑞生さん頑張れ』って思っていたら、21年の名古屋ウィメンズマラソンでまた2時間21分台で走りました。普通だったら諦めてしまうところも諦めずに、『次頑張る、次頑張る』という、そういう松田さんが、さらに強くなって大阪国際女子マラソンに帰ってきました。彼女は大阪が大好きなので『帰ってきたなにわの女王』です。20年の大阪の大阪国際女子マラソンの時、腹筋すごくて『腹筋女王』と言われていましたけど、針やマッサージをしている彼女のお母さんが『瑞生の腹筋がライオンに見える』って言ったんですよ。今回は寅年なんで、虎に見えると思います!」
――どのようなレース展開が予想されますか?
「松田さんは最初からハイペースでいくでしょうね。佐藤さんは最初からつかないで、ちょっと余裕もった中で30キロからが勝負だと本人も言っています。初マラソンもそうでしたが、佐藤さんの走りは後半30キロからねばってねばって粘り強い。上り龍みたいに。龍虎相まみえるというのが、今回の見どころ、期待するところです」