「シバターは悪くない」元週刊プロレス編集長が断言 「YouTuberとしてやるべきことを彼はやった」
もし専門誌の編集長だったらどんな表紙にする?
しかし実は「八百長」の話は奥が深くて、単純に白黒だけでは言い表せない世界であったりする。仮の話、お互いが試合前に「打ち合おうぜ」と会見上で言い合った場合、これは駆け引きなのか八百長なのか。そうやって考えていくと、その定義は非常に難解になる。
「RIZINの選手は全て、自分が勝つことを第一優先にするんだけど、RIZINを盛り上げなきゃいけない、格闘技界を盛り上げなきゃいけないということになってくると、これ(シバター)と同じような気持ちが内心どっかにあるわけですよ。1Rは様子を見て、2Rで盛り上げようとか。ただ、自分が一直線に15秒で勝てばいいというんじゃなしに、お互いが試合で盛り上げていかなきゃいけないので、そういう申し合わせをしなくたって、自分の意識の中にはそれがあるはず。勝負論以外の。だから誰も責めることはできないんですよ」
その話は、言葉で説明するなら、いわゆる行間を読め、というレベルの話になる気がするが、「勝負論以外のもの」があるとなった段階で、世間は「それは真剣勝負ではない」と平気で揚げ足を取ってくるだろう。
これに対して山本氏は「それは分かるよ」としながら、「でもね、それは俺からすると、お前らホントに大したことねえなってなるよな。分かってねえなあってね」と話した。
「勝手に言っとけって、お前らは。ご苦労さん、ですよ」と一蹴した山本氏。
最後に、もし今、専門誌の編集長だったら、どんな表紙を作ったのか。もちろん表紙の写真はシバターを使うとして、キャッチコピーはどんなものをつけるのか。
「シバターは悪くない。文句あるかバカ野郎! 寝言は寝て言え! お前らの寝言は聞きたくない」
今のところ沈下する気配が見えてこない騒動だが、一つ言えるのは、この件によって各々の「格闘技」に対するスタンスが明確になった。また、たき付ける気ものんきに構えている気もないが、どこまで燃え続けるのか、そこは見届けたい思いもある。というか、2022年は年頭からこれ以上ないリトマス試験紙に恵まれた。誰がなんと言おうと、それだけは間違いない。