BSテレ東で4月6日にスタートする武田梨奈主演の人気ドラマシリーズ最新作「ワカコ酒 Season5」の記者会見が、東京・六本木の同局で行われた。武田が撮影秘話や“スナック飲み”のエピソードを明かした。

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　同作は、“酒呑みの舌”を持って生まれた OL・村崎ワカコが「ぷしゅー」の決め台詞とともに女ひとり酒を堪能するドラマシリーズ。累計240万部(紙・電子合計/既刊13巻)を超える新久千映の人気コミック「ワカコ酒」が原作だ。ワカコ行きつけのお店「逢楽」の大将(野添義弘)や店員・青柳(鎌苅健太)らお馴染みのメンバーが引き続き登場する。第一話「築地のカキ小屋へ」のゲストはラサール石井。

　さらに、今回は原作「ワカコ酒」初のスピンオフ作品として連載中の「大衆酒場ワカオワカコ酒別店」を初めて実写化する。5月11日放送の第6話「大衆酒場ワカオ」では、「大衆酒場若尾」の店主、下戸の料理人ワカオ役として武田鉄矢が出演することが決定。これまでとは一味違った面白さに仕上がっている。
　　
　会見冒頭で、「稽古後にぷるぷる震える手でジョッキを持つビールが好きです」とあいさつした武田梨奈。ロングランについて、「こんなに長く続いて、感謝の気持ちでいっぱいです。年に一回撮影があるので、親戚が集まる感覚でやらせてもらっています。安心感、信頼感が大きいです」と語った。今シーズンで新鮮だった料理についてハンバーガーを挙げ、「ハンバーガー屋に行くんです。ワカコはつまみとお酒でちびちびやる感じですが、分厚いハンバーガーで、久々にガッツリいきました」と笑顔を見せた。

　シーズン1の当時は酒はほとんど飲めなかったというが、「今はスナックに行きます」と驚きの“ひとり酒”の楽しみ方を披露。「バーは緊張するんですけど、スナックは1人で来ているお客さんもたくさんいますし、近所のおじさまたちと一緒に飲んでます。みなさん娘のようにかわいがってくれるので、デュエットを歌わせていただいています」と明かした。

　今回、小学生時代からファンであこがれの存在である武田鉄矢との共演が実現した。「武田鉄矢さんのオファーをしたと最初に聞いた時に、あまり信じていなかったんです。撮影日まであまり期待しないようにしていたんです。これは夢だと思っていて現場に行ったら、実際にいらっしゃいました。あこがれの人ですけど、緊張しないよう、撮影が終わるまではピシッとしようと思っていました。2日間の撮影で、最後の最後に声をかけてくださって、『人見知りだから全然話せなくてごめんね』と言っていただき、全身の力が抜けました。撮影が終わって集合写真を撮り終わった瞬間に号泣してしまい、プロデューサーさんもメイクさんもみんな号泣していたんです」とエピソードを明かした。小学生時代に海援隊のコンサートに行ったときに握手会に行ったことがあるといい、「自分の主演ドラマで武田鉄矢さんがゲストに来ていただいて、夢のような、ご褒美だらけのシーズンでした」としみじみ語った。

　ここで、武田鉄矢からのビデオメッセージが上映。「彼女を見ていて思ったのが、この番組自体がいい人を選んでいるなあと思って。あの人は生活感がありますね。暮らしの匂いがする。短くてもドラマの中にいるというのは、とても大事なことのような気がする。もっともっと頑張ってほしいなと心から祈っています」とコメントを寄せた。

　あこがれの人からの言葉を受け、武田は「本当にうれしいですね。自分の中にはコンプレックスがたくさんあって、同世代の女優さんはキラキラしていて、自分はあまり向いていないと思う時もあるんですけど、生活感があるとほめていただいてすごくうれしいです。これからもスナックとかいっぱい行こうと思いました(笑)」と声を弾ませた。

　また、会見には、オープニングテーマ「スロウナイト」を担当する蒼山幸子が登場。「ライブが終わった後の日本酒が大好きです」とあいさつし、「ワカコちゃんのひとり酒をしながら静かに人生を謳歌している感じに共感することが多くて、自然と曲が書けました」と話した。ゲスト出演もするという。
　
　司会は、「ゴルフ場のお昼に飲むお酒が大好きです」というテレビ東京の竹崎由佳アナウンサーが務めた。