LUNA SEA結成30周年記念ツアー 「オレたちにはライブしかない」 RYUICHI手術前関東最後のライブ

5人組ロックバンド・LUNA SEAが8日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)で結成30周年を記念したツアーのグランドファイナル初日を開いた。2022年初のステージでは最新アルバム「CROSS」の収録曲を中心に、ヒット曲「I for You」「ROSIER」など新旧交えた全19曲を披露。2月に声帯にできた静脈瘤(微小血管病変)を除去する手術を受けることを明かしているボーカルのRYUICHIは「必ず復活して、もっともっと高い景色を5人で見たいと思っています」とファンに誓った。公演は約20分の換気時間を挟む2部制で展開。外通路にはアルコール消毒液を各所に設置するなど感染防止策を徹底して行われた。

気迫の歌声を響かせたRYUICHI【写真:(C)ユニバーサルミュージック】
気迫の歌声を響かせたRYUICHI【写真:(C)ユニバーサルミュージック】

「お前たちの心の声を聞かせてくれ!」 総立ちの会場と一体に

 5人組ロックバンド・LUNA SEAが8日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)で結成30周年を記念したツアーのグランドファイナル初日を開いた。2022年初のステージでは最新アルバム「CROSS」の収録曲を中心に、ヒット曲「I for You」「ROSIER」など新旧交えた全19曲を披露。2月に声帯にできた静脈瘤(微小血管病変)を除去する手術を受けることを明かしているボーカルのRYUICHIは「必ず復活して、もっともっと高い景色を5人で見たいと思っています」とファンに誓った。公演は約20分の換気時間を挟む2部制で展開。外通路にはアルコール消毒液を各所に設置するなど感染防止策を徹底して行われた。(取材・文=西村綾乃)

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 ドイツ語で「光をもたらす者」という意味を持つ「LUCA」で幕を開けた初日。オレンジ色の光りに包まれた舞台から「ハロー!」とRYUICHIが呼びかけると、再会の喜びをかみしめるように無数の手が5人に向かって伸びていた。

 2曲目の「Dejavu」ではギターのSUGIZOが上手から下手へ。ギターのINORANとベースのJは下手から上手に向かって駆け出していく。加速する音に合わせて、客席もどんどんヒートアップしていった。RYUICHIの「お前たちの心の声を聞かせてくれ!」という叫びには、一斉にジャンプをするなどして応戦。コロナ禍で声を出せないファンの思いを受け止めたSUGIZOは演奏後、高く上げた右手で握りこぶしを作ると、総立ちの会場を見渡して胸を2度たたき感謝していた。

 グルーブ感あふれる「You’re knocking at my door」では、音がうねりながら会場を覆っていく。2本のマイクを操りながら歌うRYUICHIに、寄り添うように歌うINORAN。壮大な「PHILIA」では、Jがピアノ演奏をする場面もあった。時折、声がかすれてしまうRYUICHIを支えるように4人が声や音を出していく。魂を燃やして歌うRYUICHIは、歌唱後に天に祈るように十字を切っていた。

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