まふまふが紅白で残した衝撃 高音の秘密は「女性の声帯」、高齢者感動も勘違い続出?
昨年大みそか放送の「第72回NHK紅白歌合戦」に初出場した“歌い手”のまふまふ。年齢層の高い紅白の視聴者にとっては謎だらけの存在だが、ネット世代から絶大な支持を集めておりテレビ初歌唱となった紅白ステージの衝撃が今もなお続いている。
ネット感動「歌は命を救う」「生きる意味が分かった」
昨年大みそか放送の「第72回NHK紅白歌合戦」に初出場した“歌い手”のまふまふ。年齢層の高い紅白の視聴者にとっては謎だらけの存在だが、ネット世代から絶大な支持を集めておりテレビ初歌唱となった紅白ステージの衝撃が今もなお続いている。
NHKの公式YouTube(チャンネル登録者数321万人)が31日に公開した「【NHK紅白】まふまふ『命に嫌われている。』」のハイライト動画(29秒)の再生回数は6日現在441万回を突破。紅白出場歌手の中でダントツの数字を誇っており、190万回のYOASOBI「群青」、108万回のNiziU「Take a picture」を大きく引き離している。2018年1月10日にYouTubeの「まふまふちゃんねる」で公開された「命に嫌われている。/まふまふ【歌ってみた】」の再生回数は1億1600万回を超え、チャンネル登録者数334万人というすさまじい人気ぶりなのだ。
若者から圧倒的な支持を集めているものの、高い年齢層にはちんぷんかんぷんな存在であることは確か。番組側もそのあたりの事情を勘案したのか、まふまふの出演場面では異例の紹介リレーを展開した。番組開始から1時間6分後に金髪に黒マスク姿で画面に現れたまふまふは「インターネットから来ました、まふまふと申します」と自己紹介した後、ナレーションが流れ「ネット世代から絶大な支持を集めるまふまふ。今年行った無料配信ライブは40万人以上が同時視聴。そして今、生きづらさや悩みを抱える多くの若い人たちが彼の歌に救われています。ネットカルチャーを引っ張ってきた彼が発信する生きることの意味、今夜初めてテレビで届けます」と人気の背景を語った。
これを受け、和久田麻由子同局アナウンサーは「まふまふさんはボーカロイドの曲をカバーする歌い手としても活躍されています。今夜は大人気ボカロ曲『命に嫌われている。』を歌っていただきます」。続いて女優・川口春奈は「まふまふさんは普段マスクを着けて活動されているんですが、紅白ではマスクを外して歌われるということです」。俳優・大泉洋も「生きづらさを感じてしまう今の時代、若者たちの気持ちに寄り添った1曲です」と司会3人がそれぞれ熱く紹介した。