――そんな大好きだったアメフトをやめてどうして俳優の道を選んだんですか？

「昔芸人をやっていたアパレルショップの社長さんと父が仲が良くて高校2年の時に社長さんの紹介で今の事務所のオーディションを受けたんです」

――もともと芸能界に興味はあった？

「芸能界というより、小さいころから友だちの前でたくさんの人に注目される存在になりたいってよく言ってました」

――ご両親は反対しなかったのですか？

「母はとっても温かく見守ってくれました。今でもそうです」

――レスリングをやっていたお父様はいかがでした？　厳しかったんじゃないですか？

「それが、父は本当に変わった人で……」

――変わった人？

「父と2人でオーディションに行ったんですが、そこで『息子さんはどういう人ですか？』って事務所の方に聞かれたらいきなり『元アスリート選手なのでアクションもなんでもやります。むしろ私はどうですか？』って僕のことより自分の売り込みを始めちゃったんでビックリしました（笑）」

――反対するどころか大歓迎だったんですね（笑）。ユニークな方ですね。

「ユニークなんていう言葉に当てはまらないくらいぶっ飛んでます（笑）。僕もどっちかというと天然でオープンな性格なんですが、そのはるか上を行くような人で、自然と父の周りに人が集まってくるような存在ですね。僕も父もオンとオフのスイッチがないみたいで、24時間ずっとオンの状態なんです（笑）。どうやら紹介してくださった方がそんな性格を見抜いていて役者に向いていると思ったみたいです」

――ちなみにお父様とのこれまでのおもしろエピソードは？

「いっぱいありますよ。でもぶっ飛びすぎて皆さんの前では話せないことばかりです。例えば『ウルトラマンZ』をやっている時、ウルトラマンのTシャツを50枚ぐらい買ってきて『全部サインしてくれ』って言われて『誰にあげるの？』と聞いたら『いやいや俺が普段着ていくシャツだから』って。そしたら毎日それを着て仕事場でも街でも会う人みんなにサイン入りのTシャツを見せびらかして『みてみて！　俺ウルトラの父！』って自慢するみたいな（苦笑）」

――アハハ（笑）。とっても優しいお父様じゃないですか。

「昔から『俺を父だと思うな！兄弟だと思え！』と言って、子どものころは兄と妹と僕、兄弟3人とも父にドン引きしてました。でも思春期が終わったらフレンドリーになりましたね（笑）」

――じゃあいつかお父さんと一緒にテレビで共演もありそうですね。

「それだけは勘弁してください（笑）。今回父の話をオープンにすることも迷ったんですから。なぜなら父は『さんま御殿』に親子共演するのが夢だと言ってずっとネタを仕込んでますから」

□平野宏周（ひらの・こうしゅう）1999年4月1日、神奈川県出身。2016年からEテレ「Rの法則」のレギュラーを務め、CM、ドラマ、映画などで活躍。20年、「ウルトラマンZ」の主人公ナツカワハルキ役を熱演。21年、LINE NEWS VISION 実写版ドラマ「クロエの流儀」向井秋人役で出演。22年1月10日、NHKよるドラ「恋せぬふたり」（総合、10日午後10時45分～）第1話ゲスト出演。2月、Reading Drama「5 years after」ver.8を開催。

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平野宏周出演
優里「ベテルギウス」Official MV
https://www.youtube.com/watch?v=cbqvxDTLMps

3名の役者によるReading Drama
「5 years after」ver.8　～ファイブ・イヤーズ・アフター～
日程：2月1日(火)～3日(木)
会場：赤坂レッドシアター
出演：南　圭介　平野宏周　坂垣怜次
公式HP：https://no-4.biz/5yearsafter/ver8/