坂口征二相談役、猪木氏の姿に安堵 創立50周年に感慨「山あり谷ありの50年だった」

新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 16 in TOKYO DOME」(2022年1月4日、東京ドーム)

1・4東京ドーム大会を観戦した坂口征二相談役【写真:ENCOUNT編集部】
1・4東京ドーム大会を観戦した坂口征二相談役【写真:ENCOUNT編集部】

「WRESTLE KINGDOM 16 in TOKYO DOME」

新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 16 in TOKYO DOME」(2022年1月4日、東京ドーム)

 坂口征二相談役が、創立50周年イヤーにOB集結を呼びかけた。

 第0試合には旗揚げメンバーの藤波辰爾が参戦。第1試合前には、創始者のアントニオ猪木氏がビデオメッセージを寄せるなど、半世紀の節目を迎え、歴史を築いた偉大なOBたちが再びクローズアップされた。

 坂口相談役は、難病の全身アミロイドーシスと闘病中の猪木氏について、「今日なんかは映像を見てもだいぶ元気そうになられて。逆にこのビデオを撮りにいったら、撮りにいったヤツに、『坂口は元気か?』って聞かれたっていうからね」と話し、早期の回復を願った。

 オカダ・カズチカは「もう一度、新日本のリングに上がってください」と燃える闘魂の古巣マット登場を待望している。

 坂口相談役は、「50周年のイベントはまだ今年ある。藤波も元気だったし、長州(力)とか前田(日明)とか、今日は蝶野(正洋)も来てるけど、武藤(敬司)も、そういう連中にガーッとやってもらいたいよね。新日本に携わった人間はみんな集まれ!っていうことをやってみたいよね」と続けた。

 自身は創立2年目に日本プロレスから合流し、実に49年間を新日本で過ごした。多くの選手が新日本を退団したり、離れる中で、一途にライオンマークの看板を守って来た重鎮だ。

「俺が入って、49年。選手、社長、会長、今もこうして相談役として、一番のおいぼれだよな」と苦笑しつつ、紆余曲折を乗り越えての50年には感慨深げだ。

「あっという間。それこそいろいろあった。一時、選手が大量に辞めて少なくなった時代もあったし、また、そこから残ったもんが頑張って踏ん張って来た。山あり谷ありの50年だった」と実感を込めた。

 恒例の東京ドーム大会は1989年が第1回。その年に社長に就任した坂口相談役がけん引し、新日本の黄金時代を築いた。

「いいときは1月、5月、10月と年3回やっていたし、逆に10年ぐらい前は全然お客さんが満員ならず、厳しい時代もあった。しかし、俺は東京ドームは苦しくてもやるべきだと主張してきたよね。プロレス界のためにもやるべきだと。そこそこ収益は上がらくても、いいじゃないかと」

 2020年からは1・4、1・5の2連戦で行われるようになった。

 コロナ禍にもかかわらず、初日は1万2047人の観衆が詰めかけた。坂口相談役は「今日なんかは、よくお客さんが来てくれた。お客さんも1・4は楽しみにしているし、プロレス界のお正月だよね。新日本の1・4が新年のスタート。今年1年間やるぞっていう気持ちでみんなやっている」と目を細め、穏やかな笑顔を浮かべた。

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