ダイアモンド☆ユカイが別居の真相を独白「家族の未来を守っていくための決断」
「妻出てっちゃってさ…」今年還暦を迎えるダイアモンド☆ユカイの発言が昨年末にちょっとした話題になった。当初は3月に開催する還暦ライブについて聞く予定だったが、まずは「別居ポップコーン(婚)」、「俺のポップコーン妻」と意味不明な言葉とその真相について直撃した。
全然ネガティブなことじゃないんだ
「妻出てっちゃってさ…」今年還暦を迎えるダイアモンド☆ユカイの発言が昨年末にちょっとした話題になった。当初は3月に開催する還暦ライブについて聞く予定だったが、まずは「別居ポップコーン(婚)」、「俺のポップコーン妻」と意味不明な言葉とその真相について直撃した。(インタビュー、文=福嶋剛)
――さっそくですがユカイさん、「別居ポップコーン(婚)」まったく意味不明な言葉です(笑)。
「言葉の通りポップな別居だよ。だから全然ネガティブなことじゃないんだよ」
――前向きな別居とは?
「今も夫婦は120%の気持ちで子どもたちと接しているし……いや妻はもっと150%ぐらい頑張ってるよ」
――なのになぜ?
「俺たち夫婦も不妊治療から数えてこの12、3年ぐらい必死で走ってきてさ。一見温和な夫婦ってみんなに思われているかもしれないけれど、まあどのご家庭にもあるように水と油の夫婦関係というかね(笑)。昔からしょっちゅう歯車もかみ合わなくてお互いに我慢することもたくさんあったんだ。一方でそんな関係だからこそこうやって長く続いている部分もあるんだけどね。だけどコロナ禍になって、うちも予想外のいろんなことが起こってお互いに追い詰めたり追い詰められたりすることが増えたんだよね。
ずっと後先考えずにとにかく前に前にという感じで進んでいたんだけど、コロナ禍で全部止まっちゃってね。それで『これからお前はどうするんだ? お前には何ができるんだ? 何をやりたいんだ?』って鏡の前に立っている自分との自問自答が始まったんだよ。同時にもう一つの自分の鏡でもある妻とも真剣に向き合ってね。1年前の今ごろはダイアモンド☆ユカイとしても田所豊としても、俺はもう失格なんじゃないかって落ち込んでいたからね」
――当時、頻繁に取材でお会いしていましたが……そうだったんですね。
「それで無駄なものをどんどん断捨離しようと思ってね。まずは東京の仕事部屋を引き払って、今必要のないものは全部整理していったんだ。それから自分の心の中の整理を始めて、大切な家族と向き合ってシンプルに生きていくためにどうしようかと考えてね」
――それで決断されたと?
「そう。だからお互いに溜まったものを吐き出すためにちょっと距離を置いて1回リセットしてみようって。それで女性チームと男性チームに分かれて、女性チームが外に出てみたというのが事の真相なんだ。だから別れたわけじゃない。長女は大人の扉を一つ開けたぐらいの年齢に差し掛かって、双子の息子はまだ小さいし、これからも120%の気持ちで夫婦2人で子どもたちを育てていかなくちゃいけないからね。だから家族の未来のためにちょっとトライしているんだ。それで『別居ポップコーン(婚)』って名付けたんだよ」
――ようやく理解できました(笑)。“別居中だけどポップな夫婦関係は変わらないよ”というメッセージだったんですね。
「もう5か月ぐらいたったんだけど、はじめは『俺が双子の面倒を見れるのか?』って心配でね。でも生活してみると『こんなことまで妻がやっていたんだ』って、改めて気が付くことも多いんだよね。だから前よりも優しい気持ちになれていると思うよ(笑)」
――お子さんたちは奥様がいなくて寂しくないんですか?
「長男は母親にベッタリの甘えん坊だったからちょっと心配だったんだけど、いざ離れてみると1人でできることも増えたんだよね(笑)。もちろん毎日妻と電話やZoomで話しているんだけど、ちょっと頼もしくなってきたかな。そういうのをちゃんと後押しできるように今は俺が見てあげる役目なんだよ」