勝ち上がり、トーナメント覇者となるのは誰か。

「私は朝倉海選手です。総合力で言うと、井上選手のほうが全部できる印象を持っています。でも、海選手はここに至るまでのRIZINの数年の歴史を見ていると、何か起こしそうだなっていう思いと期待値があります。前戦でアラン“ヒロ”ヤマニハ選手と闘ったときも、結構いいパンチもらっていても、海選手は勝つことに徹底していました。このトーナメントを背負っているという気持ちもすごい見えたので、そういう面でも、海選手は負けないんじゃないかなと思います。でも、判定までになると、どう転ぶか分からない感じもしています」

　そして、くるみが特に注目するのが萩原京平VS“怪物くん”鈴木博昭のワンマッチ。

「個人的に言うと、萩原選手と怪物くんの試合がすごい楽しみです。萩原選手自体、RIZINに出て2年もたたない中で、重要な1人になったというか、ここにいたるまでのスピード感が、とても速かったです。でも、そのくらい面白い試合をしますし、人としても興味が湧いてくる選手、人の目を引き付ける選手だなって思います。誰と試合しても下馬評は、萩原選手のほうが下回っていることが多いと思います。逆に言うと、誰と闘っても勝負論になる選手だと思います。鈴木選手はシュートボクシング経験者ですけど、寝かされてからの寝技はまだ未知数な感じがします。萩原選手は寝技も頑張っているので闘い方も気になります。お互い負けん気の強い選手なのですごい試合になると思います！」

　女子の試合は2試合。浜崎朱加VS伊澤星花、RENA VSパク・シウが組まれた。

「浜崎選手って天心選手に近いように思います。本当はそんなことないと思うのですが戦前で浜崎選手が勝つんだろうなって思われてしまう試合が多い印象です」

　一方で、11月の「RIZIN.32」で山本美憂を右膝で下したRENAは女王の貫録で連戦に挑む。

「RENA選手は沖縄から試合間隔を空けずにもう試合で、相手のパク選手も強いです。ただ、前戦のRENA選手の印象がよかったので、美憂選手に膝をぱっと出すタイミングなど、勝負勘はやっぱり特別だなって思いました。女子の格闘技は寝技が多かったり、決定率が低いって思われがちだと思うんですけど、RENA選手は特別です。一般層が見ても面白い試合になると思います」と予想した。