旅ガチャ、ホテルガチャ、酒ガチャ…変わりダネが続々登場 2022年のブームは?

2021年の新語・流行語大賞トップ10にノミネートされた「親ガチャ」。子どもが親を選べないことを何が出るか分からないカプセル玩具に例えた造語だが、親ガチャに限らず今年は多くの“ガチャ”が話題になった。2022年はいったいどんなガチャが生まれるのか。昨年世間をにぎわせた“○○ガチャ”を振り返ってみた。

東武鉄道が展開するホテルガチャ本体(イメージ)
東武鉄道が展開するホテルガチャ本体(イメージ)

2021年の新語・流行語大賞トップ10には「親ガチャ」がノミネートされた

 2021年の新語・流行語大賞トップ10にノミネートされた「親ガチャ」。子どもが親を選べないことを何が出るか分からないカプセル玩具に例えた造語だが、親ガチャに限らず今年は多くの“ガチャ”が話題になった。2022年はいったいどんなガチャが生まれるのか。昨年世間をにぎわせた“○○ガチャ”を振り返ってみた。

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 格安航空会社(LCC)の「Peach」は昨年8月、1回5000円で行き先を選べない旅を体験できるカプセル型自販機「旅くじ」を大阪・心斎橋PARCO内のコミュニティー型ワーキングスペース「SkiiMa(スキーマ)」に設置。これが大好評を呼び、10月には東京・渋谷PARCO、11月には名古屋PARCO、12月14日には福岡PARCOへの進出を果たした。

 各カプセルの中には、行き先6000円分または1万円分のポイントと交換できる英数10桁の専用コードとパスワードを記載した紙のほか、行き先の観光地でのミッションを同封。開封するまで行き先が分からないドキドキ感を味わえるのが特徴で、獲得したポイントはピーチの航空券購入時に利用できる。TikTokでは「旅くじ」関連の動画が1100万回以上再生されるなど、SNSでも話題に。累計販売個数は1万個を突破するなど大きな反響を呼んでいる。

 東武鉄道では、東武ホテルグループの宿泊券やレストラン食事券が当たる「ホテルガチャ」を昨年12月16日から東京ソラマチで販売。価格は1回5555円で、20年に開業したACホテル・バイ・マリオット東京銀座の朝食付きプレミアムルームや、日光・中禅寺金谷ホテルの宿泊券、東京スカイツリー天望デッキ内にある「Sky Restaurant 634」のディナー食事券など全16プランなかからいずれかのサービスが受けられる。販売開始日の16日には限定500組の枠に倍近い人数が殺到。予想外の好評に、東武鉄道では次回以降の検討もしているという。

 SNS上をにぎわせたのは「酒ガチャ」だ。ランダムにお酒を詰め合わせたお買い得セットで、酒類通販サイトの「KURAND」が19年の年末に「酒ガチャ福袋」として開始。定番化以降は「KURAND 春のSAKEまつり」「酒ガチャスパークリング」などの季節限定企画やコラボ企画なども多数行っている。ツイッターでは人気漫画家によるタイアップ漫画も話題で、お酒好きを中心に好評を博している。

 もともと元旦のおみくじや福袋など、1年の始まりにその年の運勢を占うのは日本人の習慣としても根付いているもの。新年はちょっと変わった“ガチャ”で運試ししてみるのも悪くないだろう。

次のページへ (2/2) 【写真】ACホテル・バイ・マリオット東京銀座の朝食付きプレミアムルームなどが当たるホテルガチャ
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