元ちとせ、奄美での10代振り返る「集落の真ん中で毎日、宴会。歌と踊りが身近にあった」

インスタグラムで10万人のフォロワーを持つ人気イラストレーター・ちゃずさんの鹿児島・加計呂麻島での期間限定の移住生活を描くドキュメンタリー映画 「夫とちょっと離れて島暮らし」の舞台あいさつが27日、東京・新宿K's cinemaで行われ、奄美出身奄美在住のシンガー、元ちとせがゲスト登壇した。

ゲスト登壇した元ちとせ(右)とちゃずさん【写真:ENCOUNT編集部】
ゲスト登壇した元ちとせ(右)とちゃずさん【写真:ENCOUNT編集部】

「他人事のようには思えなかったです」

 インスタグラムで10万人のフォロワーを持つ人気イラストレーター・ちゃずさんの鹿児島・加計呂麻島での期間限定の移住生活を描くドキュメンタリー映画 「夫とちょっと離れて島暮らし」の舞台あいさつが27日、東京・新宿K’s cinemaで行われ、奄美出身奄美在住のシンガー、元ちとせがゲスト登壇した。

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 同作は、幼い頃から東京暮らしのちゃずさんが結婚4年目にして東京での毎日に息苦しさを感じ、都会に住みたい夫を東京に残し、奄美群島・加計呂麻島に期間限定の移住生活をする姿を追ったドキュメンタリー。女優の國武綾が初監督した。

 元ちとせは「おがみんしょーら(こんにちは、こんばんは)」と奄美の言葉であいさつ。「(奄美には)12年前に戻って、行ったり来たりしています。自分がデビューした時(02年)は奄美大島って、どこって言われたので、活動の中で広がっているのがすごくうれしかった。(映画は)知っている人や場所がたくさん出てくるので、他人事のようには思えなかったです。自分も通りがかっていないかなと探したりもしました」と笑い。

 島では「ちとせねえ」と呼ばれ、親しまれているそうで、「島の魅力はもちろん自然もそうなんですけど、人の温かさ、明るさも。お父さんたちが町から帰ってくる頃に、集落の真ん中にブルーシートを敷いて、宴会をするのが日常。そこで歌も覚えました。踊らない人がいると、島の人じゃないんだな、とすぐに分かる。歌は畑からも海から山からも歌が聞こえてきて、たわいのない会話がもとになっているので、あまり特別なものじゃなかったんですけども、島の人間が自分たちの文化に誇りを持ってほしいという思いで、歌い始めた」と話した。

 映画には新たな発見もあったようで、「都会で生まれ育ったみなさんから島の魅力を教えてもらうことが多い。そういうふうに皆さんの目に映っているんだ、と教わることでエネルギーの交換ができる。島では自給自足と言いますか、お肉は簡単に食べられないので、自分でさばくこともありました。そういうのが苦手な人もいますが、そこから学べたことはすごく大きく、自分が生きてきた中の一つとしては伝えていきたい」と島暮らしの一端を披露した。

 奄美にすっかり魅了された國武監督は今年2月から奄美に本格移住。一方、期間限定の移住を終えたちゃずさんは現在、埼玉在住で夫、1か月前に生まれたばかりの長男、猫と暮らしている。

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